ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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〜カレイジャス・ブリッジ〜
「――――――王国義勇兵団”白隼隊”。カシウス中将の発案によって結成された”この戦争限定のみ王国軍に所属する緊急臨時軍事部隊よ。”指揮官クラスは司令のリシャールおじさんと副官のカノーネお姉さんを除けば王国軍に所属している軍人達だけど、所属している一般兵達は元”特務兵”だったR&Aリサーチの所員達を除けば全員”民兵”――――――つまり、”王国の民間人よ。”」
「な――――――」
「何ですって!?」
「ええっ!?お、王国の”民兵”!?」
「”民兵”という事はあの部隊の大半の兵達は”王国の民間人”なんですか!?」
「しかもカシウスのオッサンの発案によるものだとっ!?」
「そ、そんな……幾らリベールを守る為とはいえ、どうしてカシウスさんはオズボーン宰相の”国家総動員法”のような事を……」
リシャール達が戦場に突撃している様子を映像端末の一部分で映している中、映像端末に映っているレンは意味ありげな笑みを浮かべながらリシャール達の事について説明し、レンの説明を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は絶句し、サラとエリオットは信じられない表情で声を上げ、ラウラは真剣な表情で声を上げ、アガットは厳しい表情で声を上げ、アネラスは信じられない表情で呟いた。
「うふふ、幾ら何でも”国家総動員法”と一緒にするのは間違っているわよ。”白隼隊”に所属している王国の民兵達はその名の通り”義勇兵”――――――あくまで”王国の民間人自身が白隼隊に所属する事を申し出て王国軍の訓練を受けで兵になった”のだから、”国家総動員法”みたいに”民間人を軍属にする事を強制していない”わよ。」
「”王国の民間人自身が白隼隊に所属する事を申し出て王国軍の訓練を受けで兵になった”って事は、白隼隊に所属している王国の民間人の人達はみんな、本当に白隼隊に所属する事を自分から申し出たの、レンちゃん!?」
レンの説明を聞いたティータは信じられない表情でレンに問いかけた。
「ええ、そう聞いているわ。」
「ちょっと待って!幾らリベールがエレボニアとの戦争勃発寸前の緊急事態で民間人自身の希望とはいえ、”自警団”ならともかく”戦争に参加する事を前提とした民間人による軍事部隊の結成”なんてアイナ達――――――リベールの遊撃士協会は絶対に黙っていないわ!アイナ達は何をしていたの!?それにオリビエ達に加勢するまでリベールで活動していたあたし達もそんな部隊の存在は聞いたこともないわよ!?」
「確かに少人数ならばともかく、あれ程の大人数の民兵を募集し、鍛え上げる為には国がその部隊の存在を公表する必要がある上”国家総動員法”で徴兵されたエレボニアの民兵達のように、軍人として育て上げる為の”
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