ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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対に届かないと思うわ。”」
「セリーヌ、それは……」
「どうして……どうして白隼隊の民兵の人達は幾ら復讐のためとはいえ、今まで平和に過ごしてきたのに、そんな自分の身を顧みない事ができるのよ……!」
「お嬢様……」
嘲笑を浮かべて語ったレンの指摘に反論できないエリオットは辛そうな表情を浮かべ、マキアスは暗い表情を浮かべながら顔を俯かせて呟き、悔しそうな表情を浮かべて身体を震わせるユーシスに指摘したセリーヌの指摘を聞いたエマは辛そうな表情を浮かべ、アリサは悲しそうな表情で声を上げ、アリサの様子をシャロンは心配そうな表情で見つめた。
「ま、”エレボニア帝国人”である貴方達だと白隼隊の民兵――――――いえ、”リベール王国人の気持ち”はわからないのも無理ないわよ。」
「”オレ達がエレボニア帝国人だから、リベール王国人の気持ちはわからない”とはどういう事なのだろうか?」
やれやれと言った様子で肩をすくめて呟いたレンの言葉が気になったガイウスは真剣な表情で訊ねた。
「エレボニアはゼムリア大陸全土でもトップクラスの”大国”で”搾取する側”にして”戦争”になれば、”勝者側”になる国。――――――対するリベールはエレボニアのような”大国”が”本気”になれば簡単に滅ぼされる”小国”かつ”搾取される側”で”敗者側”になる国。平民を虐げる貴族が”虐げられる側である平民の気持ちが理解していない”ように、”リベールのような小国を自分達の利益の為に搾取する側であるエレボニア人である貴方達が搾取される側――――――ましてや過去に起こった百日戦役でエレボニアに搾取され、大切な人達を奪われたリベール人の気持ち”なんてわからないって事よ。――――――それこそ、”長年エレボニアやカルバードに搾取されていた事でずっと独立を願い続けたたクロスベルの人々”の時のようにね。」
「……ッ!」
「……確かに今回の戦争を除けば、エレボニアは”国同士の戦争”に関しては負けたという話は聞いた事がないね……」
「メンフィルの登場や”剣聖”の反攻作戦によって帝国軍が大きな被害を受けた”百日戦役”すらも、戦争を仕掛けた件や百日戦役でエレボニアがリベールに与えた被害に対する謝罪や賠償もしない和解――――――それこそ、”大国”であるエレボニアが”小国”であるリベールをリベールの平和と引き換えに無理矢理黙らせたようなものだったな……」
「……ッ!無礼を承知で意見させて頂きますが、幾ら我が国が国力が他国と比べると秀でているとはいえ、他国を虐げるような国ではありませんっ!確かにオズボーン宰相が”宰相”に就いてからはオズボーン宰相の政策によって小国や自治州を取り込み、搾取してきましたが、それはあの男の”独裁”によるものです!”百日戦役”の件で
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