ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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レボニアを撃退したカシウスの旦那――――――リシャールの旦那からすれば、”奇跡を起こしたカシウスの旦那が軍を去った事”が一番の理由だ。」
「……つまり、彼がクーデターを起こした真の理由はリベールへの愛国心故、か。」
「はい………」
「ハッ……確かにリベールとエレボニアの”差”を考えれば、普通はリベールがエレボニアを撃退できるなんて思わねぇだろうな。」
「そうね……それこそ人によっては”奇跡”を起こしたように見えるかもしれないわね、カシウス中将は……」
ミュラーとジンの説明を聞いて重々しい様子を纏って呟いたアルゼイド子爵の推測にアネラスは辛そうな表情で頷き、アッシュの言葉にエレインは複雑そうな表情を浮かべて同意した。
「―――――なるほど。確かにレン皇女殿下の仰る通り、”剣聖の後継者”たるリシャール様率いる”白隼隊”は大混乱している今のエレボニア帝国軍にとってはとてつもない脅威の相手になるでしょうね。」
「ん……”百日戦役”で大切な人達を奪われた事でエレボニア帝国軍に対する復讐心に満ちた王国の民兵達に加えて王国の親衛隊に匹敵する”特務兵”にアハツェンの倍の火力を出せる新型の戦車……そしてそれらを率いるのは”剣聖の後継者”――――――つまり、”剣聖”が精鋭部隊を率いてあの戦場で暴れまわるようなものだね。」
「しかもリベールを愛するリシャール殿自身が祖国を守る為に戦っているのだから、士気はリシャール殿も含めてとてつもなく高いだろうな。」
静かな表情で呟いたシャロンの推測にフィーは同意し、ラウラは重々しい様子を纏って呟いた。
「皮肉な話よね。”国家総動員法”を発令したエレボニアはヴァイスラント新生軍の存在の影響があったとはいえ上手くいかず、その”国家総動員法を発令したエレボニアに戦争を仕掛けられたリベールの方がエレボニアのように発令した訳でもないのに国民達自らの意志で国家総動員法を発令したも同然の状態になる”――――――まさに”リベールの民達が一丸となって、この戦争に挑んでいる”のだから。」
「そ、それは………」
「3年前のクーデターも含めてリベール王国の人達をそこまで追い詰めたのも元を正せば”百日戦役”――――――エレボニア帝国なのか……」
「くっ……どうすればエレボニアが戦争を望むようになったのは一部の愚か者達による謀略が原因で、殿下達や俺達のように戦争を望まず、エレボニアを正そうとするエレボニア帝国人達がいる事を彼らはわかってくれたんだ……!?」
「無駄よ。”侵略される側のリベール王国人”――――――ましてや”百日戦役”の件でエレボニアに対する復讐心に満ちた連中に”連中の復讐心が芽生える理由となった原因を作った元凶であるエレボニア帝国人であるアンタ達の言葉は絶
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