ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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ウスさんのように戦術眼や情報戦に長けていた事から、百日戦役後遊撃士になったカシウスさんが一度軍を去る事ができたのは王国軍内に自分の後を継げる人物―――――つまり、リシャールさんがいたからなんだ……」
「馬鹿なっ!?あの”剣聖”に匹敵するだと!?」
「ちょ、ちょっと待ってください……!という事は白隼隊を率いているリシャールさんという方はカシウス中将の跡継ぎの人物なんですか……!?」
「ええ。他にもカシウスさんの剣術や戦術眼を受け継いだ人達もいるけど、”カシウス先生の全てを受け継いだ真の後継者”は大佐――――――リシャールさんと言っても過言ではないわ。」
ラウラの疑問に答えたアネラスの説明を聞いたユーシスと共に驚いたマキアスは信じられない表情で訊ね、マキアスの疑問にシェラザードは静かな表情で頷いて答えた。
「で、でも……どうしてあのカシウス中将が自分の”後継者”と認める程の人物がクーデターを……」
「結社が関わっていたって話なんだから、大方”暗示”の類でそいつが操られてクーデターを起こしたんじゃねぇのか?」
「確かにそれは間違ってはいないんだが……」「
「その……リシャールさんがクーデターを起こした理由は”リベールを愛する想いが強過ぎたから”というのもあるんです……」
トワの疑問に対して答えたクロウの推測を聞いたアガットとティータはそれぞれ複雑そうな表情を浮かべて答えた。
「”リベールを愛する想いが強過ぎたからクーデターを起こした”とは一体どういう事なんでしょうか?」
「彼がクーデターを起こした理由は輝く環――――――つまり、”リベールが至宝を手に入れる事でリベールが再び百日戦役のような苦境に陥った際、奇跡を起こす為だったのさ。”」
「”至宝”……”リベールが再び苦境に陥った際に奇跡を起こす為”………――――――!も、もしかしてそのリシャールさんという方は……!」
「”至宝”をリベールが手にすることで、リベールが”百日戦役”のように”大国”から戦争を仕掛けられた際に至宝の力を使って撃退できると考えたからなのかしら?」
セドリックの疑問に答えたオリヴァルト皇子の説明を聞いて察しがついたエマは目を見開き、セリーヌは静かな表情で推測を口にした。
「ああ……勿論、リシャール殿にクーデターを起こす原因である”至宝”を手に入れたいという暗示をかけた結社の”蛇の使徒”――――――”教授”もクーデターの原因の一つではあるが、特務兵達――――――”情報部”の設立を始めとしてリベールに”力”をつけさせたいと強く思い続けていたリシャール殿の”焦り”もクーデターが起こった理由だ。」
「ちなみにリシャールの旦那がそこまでする程焦っていたのは、”百日戦役”でエ
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