ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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子を纏って黙り込んだ。
「ハハ……リベール全土を見て回ったにも関わらず、私は何もわかっていなかったんだね……――――――”百日戦役が生んだリベールの怒りと悲しみ”を。」
「幾ら”全ての元凶”が関係していたとはいえ、白隼隊の民兵の方々のエレボニア帝国軍への憎悪も”大国としてのプライド”を守る為だけにリベールに対して”百日戦役”の”償い”をしなかったエレボニア帝国の怠慢さや傲慢さが生んだものなんでしょうね……」
「オリビエ………皇太子殿下……」
「……………………」
辛そうな表情で肩を落としたオリヴァルト皇子と悲しそうな表情で語るセドリックの様子をミュラーは辛そうな表情で見守り、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込み
「……量産した”オルグイユ”を王国軍本隊ではなく白隼隊――――――いえ、”特務兵”達に使わせているのは元々”オルグイユ”の操縦経験があるからかしら?」
重々しくなったその場の空気を変えるためにシェラザードは別の事をレンに訊ねた。
「またまた正解♪エレボニア帝国軍に対する憎しみによって士気が高い民兵達に量産されたエレボニア帝国軍の最新式戦車である”アハツェン”の2倍の火力を出せる戦車であるオルグイユ、かつては王国軍の中でも王国親衛隊に並ぶ精鋭だった”特務兵”。そしてそれらを率いて采配するのは”剣聖の後継者”たるリシャールおじさんなんだから、白隼隊が今のエレボニア帝国軍にとってはどれだけ恐ろしい部隊なのかは察する事ができるでしょう?」
「ええっ!?ア、”アハツェン”の2倍の火力!?白隼隊の人達が操縦しているリベールの新型の戦車と思われるあの戦車って、そんなに火力があるんですか!?」
「は、はい……ただ、当然既存の戦車と比べると相当なスペックがある事で動かす為には『アルセイユ』クラスの高出力なエンジンがないと動かせなかったのですが……」
「リベールはその『アルセイユ』を開発した国なんだから、当然”オルグイユ”とやらを動かす為の高出力なエンジンも新たに作る事も容易だったでしょうし、何よりも既に戦車自体を開発していたのだからあの”オルグイユ”とやらの戦車の量産も容易だったという訳ね。」
レンの説明を聞いて驚きの表情で声を上げたアリサの疑問にティータは複雑そうな表情で答え、セリーヌは呆れた表情で呟いた。
「白隼隊を率いるリシャールという人物は”剣聖の後継者”と仰っていましたが……まさか彼もエリゼのようにカシウス卿の弟子なんですか?」
「うん……カシウスさんの弟子はリシャールさんとエリゼちゃんを含めて他にもいるんだけど、リシャールさんがカシウスさんから直々に剣術の指導を受けたのだけど……その結果リシャールさんの剣術はカシウスさんに匹敵するようになった事に加えてカシ
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