ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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期間”も必要だな……」
「そもそも、民間人を戦争に投入する部隊なんて大々的に募集したら、遊撃士協会が絶対黙っていないよね〜。リベールはエレボニアと違って、政府や軍もそうだけど、王家との関係も良好だし。」
ティータの疑問にレンが肯定するとシェラザードは厳しい表情で新たなる疑問を口にし、シェラザードの疑問を聞いたミュラーは複雑そうな表情で考え込み、ミリアムはミュラーとは別の推測をした。
「シェラザードお姉さん達が知らないのも無理ないわよ。”白隼隊”の結成は遊撃士協会に気づかれないように秘密裏に行われたのだから。――――――”カシウス中将の依頼――――――白隼隊の結成の知らせを王国の民達に知らせるという依頼を請けた民間調査会社――――――R&Aリサーチの所長や所員達”の手によってね。だから、当然リベールの遊撃士協会も”白隼隊”の存在は現在まで把握していないわよ。」
「あ、”R&Aリサーチの所長や所員達”という事は……!」
「大佐や”特務兵”の連中の仕業かよ!?」
「なるほどな……3年前のクーデターの件にしても、カシウスの旦那がいたからこそ遊撃士協会も事前に察知する事はできたが、そのカシウスの旦那が遊撃士協会から去った上クーデターの時と違い、今のリシャールの旦那達は”民間人”でもあるから、リベールの遊撃士協会がリシャールの旦那達の動きに気づけなかったのも仕方ないかもしれないな……」
「本来ならば私達遊撃士が”保護”すべき”民間人”という”盲点”を突かれてしまったという事ですか……」
「かつては”遊撃士”として活動していたカシウス卿だからこそ、遊撃士協会を出し抜ける”盲点”にも気づいていたのだろうな。」
「それらの件もあるが、エレボニアと違って今まで遊撃士協会に対して協力的なリベールが――――――それもかつては遊撃士だったカシウスさんが、そんな遊撃士協会の規定に触れる”策”を実行するなんてアイナ君達も想像もしなかったからというのもあるからだろうね。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの説明を聞いて白隼隊の結成に関わっている人物達が誰であるかを瞬時に察したアネラスは不安そうな表情で、アガットは怒りの表情でそれぞれ声を上げ、ジンとエレインは複雑そうな表情で呟き、アルゼイド子爵とオリヴァルト皇子は複雑そうな表情で推測を口にした。
「その……”大佐”や”特務兵”って一体何のことなんですか……?」
「話の内容から察するに3年前のリベールのクーデター事件が関係しているようですけど……」
「”特務兵”って言うのは3年前リベール王国軍内で結成された情報機関――――――”情報部”に所属している兵士達の事で、”大佐”は当時の”情報部”のトップだった人物―――――アラン・リシャール大佐の事よ。で
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