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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
待ち受ける者たち(大空翔、小泉純一)
純一:冬の寒い日に
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由を訊いているの」
紫「単に暇だったからよ。最近、異変すら起きないから何か刺激が欲しかった…ただそれだけですわ」
そう言って紫は扇子を広げ、怪しげに笑った。
紫「ちなみに女の子も一人連れてきたわよ。彼女がいまどこにいるかまでは知らないけど…。いずれ情報が入ってくると思いますわ」
慧音「ほう、それは初耳だな」
純一「今度、その子にも会ってみたいですね」
霊夢「それも退屈しのぎが理由なの?」
紫「ええ、もちろん」
霊夢「その子も大変ね…」
霊夢はまだ見ぬ少女に同情した。
ー
ーー
ーーー
『さて、私はそろそろお暇しますかな。』
そう言って純一が腰を上げたのは午後3時のことだった。
博麗神社に4時間ほどいたものの、ついに敏久は帰ってこなかった。
純一「松上君に会えなかったのは残念ですが…そうだ、これを彼に渡して下さい」
純一は鞄から革製の名刺入れを取り出し、中の名刺を一枚抜いて霊夢に渡した。
名刺には『八百屋「八百長」店主(元 日本政府第87・88・89代内閣総理大臣) 小泉 純一』と書いてあった。
前述の通り、純一はもともと外の世界で政治家をしていた。その名残で今も名刺を持ち歩いている。
ちなみに霊夢や紫や慧音は初対面の時点ですでに名刺を渡されていた。
純一「あと、これは私から彼への引越し祝いです」
そう言って純一は人里で買った紅白饅頭を炬燵の上に置いた。
霊夢「ありがとう」
慧音「私も帰るとしよう。見送りはしなくていいぞ」
霊夢「分かったわ。紫はどうするの?」
紫「私は敏久に用事があるので、ここで彼の帰りを待ちますわ」
霊夢「そう?まあ好きにしなさいな」
純一「霊夢さん、今日はありがとうございました。それでは、また」
霊夢「ええ。またいつでも来なさいね」
ーーー今にも雪が降りだしそうな空模様のなかを純一と慧音は帰っていった。
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