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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
待ち受ける者たち(大空翔、小泉純一)
純一:親切な八百屋さん
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れいむ》を指す。
純一「かくいう私も外界の出身ですからね。松上君にはぜひ会ってみたいものです」
慧音「小泉さんは明日が定休日でしたよね」
純一「ええ、そうですよ」
慧音「実は私も明日は休日なのです。どうでしょう。明日、彼が住んでいる博麗神社へ一緒に行きませんか?」
純一「いいですね。明日は何時にどこで待ち合わせしましょうか?」
慧音「10時に寺子屋というのはいかがでしょう」
純一「分かりました。では明日、楽しみにしておりますぞ」
慧音「私もですよ。では、これにて失礼します」
純一「ええ、お気をつけて」
外はもうすでに真っ暗である。慧音は雪のちらつくなかを小走りで帰っていった。
ー
ーー
ーーー
翌日、二人は博麗神社に続く長い石段を上っていた。昨夜から降り続いた雪で40cmほどの積雪がある。
純一「ふう、この石段は年寄りには辛いものがありますなあ…。せめて手すりぐらいはつけてほしいものです」
慧音「あと少しですから頑張って下さい。ゆっくりでいいですからね」
ようやく石段を上りきった。神社は参道を除いて雪ですっぽり覆われている。
二人は鳥居の前で一礼し、それから神域内に入っていった。
まずは手水舎で手と口を清める。そして次に拝殿に向かい、賽銭を賽銭箱へ入れた。
ちなみに賽銭は神様へのお供え物なので投げ入れるのではなく、お金を投入口にそっと置いて賽銭箱の内部へ滑らせるように入れるのが本来の作法である。
チャリン、チャリンと賽銭が落ちる音が聞こえた直後、目にも止まらぬ速さで紅白の巫女装束もどきを着た少女が賽銭箱の後ろに現れ、スライディングしながら土下座した。
彼女が博麗神社の巫女、博麗霊夢である。
霊夢「毎度ありがとうございます。お賽銭を入れて下さるあなた方は神様です!必ずや幸運が訪れることでしょう??」
慧音「霊夢、その台詞はもう耳にタコができるほど聞いた。いいから落ち着け」
慧音が諭すと霊夢は顔を上げた。
霊夢「あら、慧音に山羊さんじゃない。いらっしゃい」
霊夢は純一を山羊《やぎ》さんと呼んでいた。彼の顔が山羊に似ているのがその理由らしい。
純一「どうも霊夢さん。しばらくぶりですな」
純一は霊夢とも顔見知りである。時々こうやって博麗神社に遊びに来ているからだ。
霊夢「ここで立ち話しするのもなんだし中に入って。お茶ぐらい出すわよ」
ーーー霊夢は2人を中へ案内した。
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