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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
招かれし者(松上敏久)
「イエス」か「はい」でお答えください
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…。分かったよ!着てりゃいいんだろ着てりゃあよう??」


敏久はやけくそ気味に叫んだ。
すると紫は笑顔になり、敏久の頭を優しく撫でた。


紫「いいこ、いいこ。素直な子はお姉さん大好きよー?」

敏久「子供扱いは止してくれ…orz」


『まさしくカリスマの無駄遣いだ…。』
敏久はそう思った。


紫「ちなみにだけどセーラー服も用意しているわ」

敏久「何がしたいんだ!言っとくが俺にそんな趣味はないからな??」

紫「そうじゃないわ。セーラー服は霊夢が着るの。つまり『その気になればいつでも高校時代に戻った気分で霊夢と色んな“お勉強”ができる』ということよ」


紫はニヤニヤしながら言った。二人ははじめ何を言っているのか分からないという表情だったが、やがてその意味を理解したのか顔が真っ赤になった。


霊夢「アンタねぇ…///」

敏久「な、何考えてんだお前は……///」

紫「あらあら、真っ赤になっちゃって…。いやらしい子ねえ、もう♪」

敏久「どっちがじゃあぁぁぁ!」


この日一番の大声が博麗神社に響き渡った。



ーー
ーーー



紫「さて、用事も済んだことだし私はそろそろお暇しますわね」


紫はそう言って立ち上がってスキマを展開した。スキマの内部は真っ暗で、相変わらず沢山の目玉がこちらを覗いている。『いつ見ても不気味だ』と敏久は思った。
スキマに足を一歩踏み出したところで紫がこちらを振り返る。


紫「そうそう。その学生服は大切に取り扱うこと。いいわね?」

敏久「もし捨てたりしたら…どうなるんだ?」

紫「この小説から貴方の存在が消されるわ。それは作者の宝物みたいなものですからね。くれぐれも破かないよう気をつけるのよ?」

敏久「ずいぶんと厄介なものを着せられたもんだ…。ありがとう、気をつけるよ」

紫「それじゃあ私は冬眠に入るわね。あ、私が寝ていても藍《らん》に制服を着ているか監視させるから冬眠中に私服を着ようったって無駄よ?……それじゃあお休みー♪」


スキマに紫が入ったと同時にスキマが閉じ、やがて裂け目すら見えなくなった。
あとに残されたのは紫が置いていったセーラー服、そして静寂と僅かな疲労感のみ。


敏久&霊夢「はぁ・・・。」




ーーー2人は長く深いため息をついたのだった。
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