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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
招かれし者(松上敏久)
帰還!・・・からの?
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でもまだ来ない。
そうこうしているうちに夜も更け、時刻は23時を回っていた。
敏久「流石にもう来ねえだろうよ…。眠くなってきたしそろそろ寝ようぜ」
霊夢「そうね。まさに骨折り損のくたびれ儲けだったわ…」
敏久はやれやれといった感じで、霊夢は心の中で紫に抗議しつつ、それぞれの夜を迎えた。
ー
ーー
ーーー
翌日。
敏久が目覚めるとすでに太陽が昇っていた。
霊夢を起こすため霊夢の部屋に行く。襖を開けると霊夢はまだ寝ていた。
敏久「おい霊夢、朝だぞ」
霊夢「うーん…」
霊夢が呼び掛けに反応した。敏久が霊夢に近づこうとしたそのときだった。
敏久は「誰か」に背中を押された。敏久はバランスを崩し、みごと霊夢の布団の上にダイブ。結果、布団越しではあるが敏久が霊夢に覆い被さる形となった。
霊夢「あっ、え?? ちょちょ、ちょっと…///」
霊夢がボッと赤面する。その速さは瞬間湯沸し器を思わせた。
敏久「…霊夢、可愛いよ」
霊夢「やだぁ、そんなこと言わないでぇ…//////」
思わず出た敏久の言葉に、霊夢はますます赤くなった顔を両手で隠していやいやをする。
どこか桃色の空気が漂うなか、「誰か」の声が聞こえた。
?「あらあら、朝からお盛んだこと」
中空に「スキマ」と呼ばれる空間が突如現れる。スキマからは数多の目がこちらを覗いていて非常に気味が悪い。
そしてその薄気味悪い空間から洋傘を持ち、前掛けがついた特徴的な服を着た金髪の女性が出てきた。
八雲紫《やくも‐ゆかり》―――スキマを操る、妖怪の中では最強クラスの妖怪。人呼んで「大妖怪」、またの名を「妖怪の賢者」。
霊夢と共に幻想郷のパワーバランスを担う役割を持つ妖怪の少女(?)にして幻想郷の事実上の管理者。ちなみに敏久を幻想入りさせた張本人である。
紫「作者、クエスチョンマークは余計よ。私は永遠の17歳ですわ」
ーーーはい、そうでした。すみません。
霊夢「……紫、どうせあんたが敏久の背中を押したんでしょ?倒れ方がえらく不自然だったわよ」
紫「ええ。そりゃあ私も若いし、時にはこうしてイタズラしたくもなりますわ」
霊夢「若いって…。そもそも、あんた今いくつーーー」
紫「あら、そんなにスキマ送りにされたいの?」
紫が笑う。
しかしその笑みは妖気と殺気に満ち溢れていた。
霊夢「なんでもないです、ごめんなさい」
紫「ええ。分かればいいのよ、分かればね?」
ーーー流石の霊夢もこれには平謝りするしかなかった。
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