第47話
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拍手が聞こえた方向からはまるで気を感じられなかった。
「(まさか、人造人間が残っているのか!?)」
悟飯とトランクスがすぐに超サイヤ人2に再び変身して振り返ると、そこには地球人とは思えない人物が2人。
気を感じられないため、人造人間の生き残りだと思った2人は更に気を解放する。
圧倒的な戦闘力を誇る超サイヤ人2の2人の敵意をまともに浴びている少年と男が一筋の汗を流す。
「お待ち下さい、我々はあなた方と争うつもりはありません」
「拳を収めろ、このお方は界王神様だ」
「界王…神…?」
幼い頃に聞いた“界王”と言う単語に反応した悟飯が拳を下ろした。
「悟飯さん?」
「トランクス、この人は恐らく神様…界王様の関係者だ」
幼い頃、父親の悟空が存命中だった時に界王の話を聞いたことがある。
“界王神”と名乗ることから界王の関係者なのだろうと悟飯は判断したのだ。
「界王神様は界王よりも上の大界王よりも更に上の神。本来ならお前達下界の人間が界王神様の姿を見ることなど有り得ぬことなのだぞ」
悟飯の推測通り、界王神は界王、その上に立つ大界王の更に上の高位の神なのだと言う。
「そうでしたか、すみません。気を感じられなかったので…」
気を感じられなかったので、人造人間と早合点して闘おうとしたことを悟飯が謝罪すると界王神は気にしていないと言うかのように首を振った。
「大丈夫です。あなた方の事情は私とキビトも理解しています。人造人間のせいであなた方は大変な苦労を強いられていたのでしょう?私達の気は少々特殊でして、人間には感知することが出来ないのです。」
「界王神様は高位の神である故にその気は人間では感知出来ぬ程にクリアなのだ。」
「……あの、界王神様…何故この地球に?」
地球の神様となったデンデ以外の神様と初めて会うトランクスは何故それほどの存在がこの地球に現れたのかを尋ねた。
「ええ、あなた方に協力を頼みたかったのです。この地球…いえ、宇宙全体を巻き込む危機を食い止めるために…魔導士バビディがかつてこの地球に封印された魔人を復活させようとしているのです。」
「魔人…?」
悟飯の疑問にキビトが答える。
「その昔、この地上にバビディの父親であるビビディが魔人を作った。だがその魔人の驚異的な力を操る事が出来ず、ビビディは魔人を封印した…それを息子バビディが今再び封印を解こうとしているのだ」
「封印を解くとどうなるんですか…?」
キビトの話にトランクスは息を飲み、もし封印が解かれた場合はどうなるのかを尋ねる。
「…封印が解けると魔人は目を覚まし、再び暴れだすだろう…そうなるとこの地球は滅びる他ない」
「「そ、そんな…」」
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