第三十六話 恐ろしい強さその十三
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「そうだったみたいだけれどね」
「川上さんが監督でも」
「その時もどうかだったけれど」
「今はですか」
「もうね」
それこそというのだ。
「最低も最低だよ」
「ヤクザ屋さんみたいな人までいて」
「あのオーナーになって」
それからというのだ。
「余計にだよ」
「酷くなって」
「漫画でもね」
漫研としての話もした。
「描かれ方変わったよ」
「そうなったんですね」
「あの人もね」
「最初はヒーローだったんですね」
「アイドル選手だったんだよ」
「アイドルですか」
「新人類トリオって言われてね」
そうしてというのだ。
「西武の頃は。西武の監督だった渡辺久信さんとソフトバンクの監督の工藤さんと三人で」
「お二人とも滅茶苦茶差が開いてますね」
「そうだね、それがだよ」
「今じゃああですか」
「顔も変わったよ」
そちらもというのだ。
「漫画でもね」
「人相も変わってますけど」
「漫画でも変わったんだよ」
「そうなんですね」
「最初は美形とか主人公な感じだったのに」
それがというのだ。
「ヤクザ屋さんみたいになって」
「ああなったんですか」
「そうなんだ」
「大変な変わり様ですね」
「そうだよね」
「人間ってそこまで変わるんですね」
「悪くもね」
部長は苦い顔で答えた。
「そうなるよ」
「悪く変わり過ぎですね」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「小山さんもああした人を見たら」
「気を付けることですね」
「ああなったらね」
それこそというのだ。
「人間として終わりだよ」
「そうですね」
「アイドルが今じゃ前科者だよ」
「覚醒剤なんかして」
「暴力団とも付き合いがあったらしいし」
それでというのだ。
「間違いなくね」
「それ確実ですよね」
咲もそれはと頷いた。
「あのファッション見たら」
「そうだね」
「それもわかります」
絶対にというのだ。
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