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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第15話:協力者とコクハク
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心するユウスケとファイだが、小狼が申し訳なさそうに虎太郎へ頭を下げる。

「虎太郎さん。あなたの家をネオライダーから守れなくてすいません……」

「ああ、それに関しては残念だと思うけど、大丈夫。必要なものはすでに別の場所へ移してあるし、あそこに置いてあったものはいずれ処分するつもりだったから。それにほら、ここにちゃんとデータあるよ」

手に持っていたカバンを一同に見せつける。
虎太郎自身が気にしてないのではればそれでいい……。
すると、睦月が小狼達が何者なのか訊ねてくる。

「俺達が来る前に虎太郎さんを守ってくれてありがとう。だが、そもそも君達は一体何者なんだ?」

「おれは小狼です」

「ファイ・D・フローライト」

「小野寺ユウスケ、クウガです」

小狼達は橘達にこれまでの経緯を話した。
自分達が別の世界からやってきたこと、自分達の目的である羽根の回収の事、それらの事情に知っていそうな人たちの事について……。
ひとまず聞き終えた橘達は驚愕の表情を浮かべていた。

「驚いたよ、まさか他の世界もあって、そこにも仮面ライダーが存在するなんて!!」

「なるほど……つまり、お前達の目的はその羽根を探して手に入れる事ということか」

「はい、その羽根は大切な人のものなんです」

橘の質問に小狼は答える。
その答えを聞いて目を細める橘……睦月が代わりに入れ替わるように答える。

「すまない、俺達はそんな羽根の事については耳に入れてない」

「うーん、睦月君達も知らないってことか」

「力になれなくてすみません」

睦月は申し訳なさそうに頭を下げる。
そこへ橘が三人に向けてブレイドの動向の事を告げた。

「だが、剣崎一真……仮面ライダーブレイドについてなら俺達は知っている」

「仮面ライダーブレイドが今何をしているか知っているんですか?」

「ああ、アイツは今、俺達とは別行動を取っている。ネオライダーについて調べているからだ」

「ネオライダーの事を?」

「詳しいことは未確定のため話せないが……どうにもネオライダーに俺達BOARDの技術が転用されているのは確かだ」

ユウスケの質問を答えるように橘が語るには、小狼達が戦ったトライアルシリーズはかつて人類基盤研究所・BOARDに所属していたとある科学者がアンデットの細胞を駆使して作り上げた改造実験体の怪人という。
そのトライアルシリーズの技術が何らかの方法で手に入れ、戦力として利用されている。
"これ以上アンデットの力を悪用されるわけにはいかない"、"これが自分達がネオライダーと戦っている理由だ"、と橘は語った。

「そうだったんですか……」

「あなたたちもネオライダーと戦うってことは、俺達の仲間のようなも
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