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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第15話:協力者とコクハク
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この世界に来る前、【カブトの世界】にてクロックアップを使ってくるワームに遭遇した時の万が一の対処法として士から聞かされたことがあった。
その話がまさかここで実践するとはクウガは思ってもみなかった。
そこへ、トライアルシリーズを倒した他のライダー4人が合流を果たし、心配したナイトが声をかける。

「ユウスケさん!大丈夫ですか!」

「ああ、大丈夫だ。なんとか倒したぜ」

「……仮面ライダークウガ、初めて出会ったがすごい実力の持ち主だ」

ギャレンは自分達が対応できなかったケタロスを相手にしてなおかつ倒したことに感服していた。
クウガはギャレンの放った言葉に疑問を持つが、それを訊ねる前に"ある人物"が現れる。

紫の髪と紫色の瞳を持った黒服の男……紫電斬刃だ。

「手ひどくやられたようだな。武田」

「お前は……紫電!」

「撤退するぞ」

そう言いながら、"武田"と呼んだケタロスを担ぎ、この場から去ろうとする。
身構えるナイト達だが、そんな彼らに気づいた斬刃は視線だけ向けてこう告げる。

「ほう、あの時出会った子供がいっちょ面してライダーになるとはな」

「……!お前は……」

「ああ、この姿じゃ初めてか?覚えているか」

警戒するナイトへ、斬刃は顔の一部分だけスコルピオワームとしての顔を浮かび上がらせる。
あの時あった蠍の怪人だと気づいたナイトは、息を呑む。
そんな彼の反応を見て笑う斬刃は、ナイト達へ向けて言い放った。

「安心しろ。今回はコイツを回収しに来ただけだ。白井虎太郎はお前達にくれてやる」

「仲間を助けに来たのか……?」

「んー、まあそんなところだ。ああ、追撃は推奨しないぜ……俺も一応、ライダーなんだからな」

レンゲルの質問にあっさりと答えながら、斬刃は空いた手に握っていたサソードヤイバーを見せる。
もし五人が襲ってきた場合、簡単に対処できる顕れなんだろう。
誰もが動かない今、手を出さない事を判断した斬刃はケタロスを連れたまま立ち去っていく。

その後、変身を解いたナイト達五人、素顔を露わにした橘が呟く。

「あれがネオライダー……侮れないな」

「俺達の以外にライダーへ変身できる奴らがいるなんて……」

クロックアップという驚異的な能力を秘めたライダーシステムの使い手に不安そうな表情を睦月は浮かべる。
そこへ、無事になって物陰から出てきた虎太郎が一同に歩み寄ってくる。

「いやー助かったよー!一時はどうなるかと思ったよ!」

「あんたが虎太郎さんなのか」

「うん、僕は白井虎太郎。サイエンスライターで仮面ライダーと共に戦った男さ」

伺ってきたユウスケに対して虎太郎は自己紹介を告げる。
目的の人物に出会えてようやく一安
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