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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第13話:迫るキョウジン
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スケが必死に食らいついて話をうち明かそうとするも、犯人の手によってモニターの会話を打ち切られる。
虎太郎へ刃を向けたまま、犯人は言い放つ。

「話を長引かれても面倒だ……時間も惜しい、お前をネオライダー本部へ連行する」

「ね、ネオライダー本部だって!?なんでそんなところに!?」

「時間は惜しい、と言ったところだぞ。お前は付いてくればいいんだよ」

そう言いながら同行を拒む虎太郎の首根っこを?まえて、この場から連れて行こうとする犯人。
このまま連れていかれれば、何されたもんじゃない……そう思った虎太郎は助けを呼ぶ。

「助けて!助けてぇ!」

「……どうやら、死にたいようだなぁ!」

先程からイラついた犯人の凶刃が振り下ろされ、虎太郎へと迫る。
その時だった、つんざくような耳鳴り音が聞こえてきたのは。
それと同時に、床に散乱していた"ミルク姫"と書かれた空き瓶のガラスから何者かが飛び出してきた。

「はぁ!」

「なんだと!?ぐっ!」

襲撃者の振るった一閃を避け、距離を話す犯人。
虎太郎の前に立ったのは、一人の仮面の騎士。
蝙蝠の意匠を持つ、一本の剣を携えた紺色の仮面ライダー……姿形は異なれど、その姿には自分の知るライダーと何処か同じ面影があった。
虎太郎は思わず叫ぶ。

「仮面ライダー!!」

「大丈夫ですか、白井虎太郎さん」

紺色の仮面ライダー……小狼が変身した仮面ライダーナイトは、虎太郎に気をかけながら目の前にいる犯人に向けてダークバイザーを構える。
対して犯人は、得物を向けながらナイトに問いかける。

「お前、何故気づいたんだ?俺がいることに」

「最初におかしいと思ったのは、ダークウィングが様子がおかしかった所からだ」

ナイトが語るには、虎太郎の住むマンションへたどり着く直前のこと……。
ダークウィングが鏡越しに『何かがいる』と警戒をかけてきたのだ。
最初は一体なんだとは思ったものの、小狼は何かいると感じ取り、他の二人に提案をする。
自分が変身して鏡の世界(ミラーワールド)に入り、先に偵察をして中の様子を確かめてくる事だ。
そして変身して鏡の中経由で部屋の中を確かめた所、虎太郎が絶体絶命の状況に陥っていた。
ユウスケ達にそのことを伝え、今に至るのであった……。

「まさか、ネオライダーが虎太郎さんを狙っていたとは」

「そうか、お前がディケイドの仲間か。変なところで会ったものだ」

そう言いながら犯人は、得物を構えてナイトへその姿を現す。
カブトムシの角を模した肩アーマーとブロンズの装甲、ケンタウルスオオカブトを模した仮面と緑の複眼を持った仮面ライダー……『仮面ライダーケタロス』。
ネオライダーと名乗ったライダーは虎太郎を狙っている…
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