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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第12話:彼女のサガシビト
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てやるんだから!」
元気になったハルを激励するサクラ。
そんな彼女達二人をモコナはうんうんと頷いてしみじみと感じ取る。
「うんうん、友情っていいものだね」
サクラとハルは意気投合し、会話を続けていく。
とある喫茶店【ハカランダ】での出来事であった。
―――――
とある廃工場。
そこでは二人の仮面ライダーが相手に激闘を繰り広げていた。
蟹の意匠を持ったメタルオレンジのライダー『仮面ライダーシザース』。
ネオライダーに所属する仮面ライダーだが、目の前にいる敵を倒すには力が足りないでいた…。
シザースの目の前に立つのは、赤い複眼とヘラクレスオオカブトの模した銀色の仮面を持つ、蒼銀の仮面ライダー。
……仮面ライダーブレイド。
ブレイドは剣型カードリーダー・醒剣ブレイラウザーを構え、シザース達へ斬りかかっていく。
「くっそー!お前を倒せば俺達のチームは認められて立派になるんだよ!大人しく倒されろー!」
【STRIKE-VENT】
シザースは右腕に蟹の腕を模した巨大な鋏・シザースピンチを装着すると、ブレイドへ殴り掛かる。
ブレイドはシザースの攻撃を交わすと、ブレイラウザーで何度も斬り付けていく。
「はぁ!」
「あいたっ!?あいたたたたた!!?いってーなおい!?」
何度も斬り付けられ、最後には飛び蹴りをもらって吹っ飛ばされるシザース。
廃工場の壁を突き抜け、地面へと叩きつけられたシザースは何とか立ち上がりながら一枚のカードを引き出す。
「くそぉ、お前なんかな!お前なんかけちょんけちょんにやっつけてやるぜ!!」
【FINAL-VENT】
「行くぜ、キャン吉!」
人間大の蟹型モンスター『ボルキャンサー』を呼び出したシザースは、ボルキャンサーの両腕の鋏に足をかけ、乗って空高くジャンプする。
そのまま高速で空中前転しながら体当たりする『シザースアタック』を発動し、ブレイド目掛けて突っ込んでいく。
対してブレイドは、一枚のカードをブレイラウザーにスキャンする。
【TIME】
「な、なにぃ―――」
ブレイドは"タイムスカラベ"を発動、前転しながら突撃してくるシザースを時間停止させると、自分は射程圏内から離れて避難をする。
再び時は動き出し、シザースの必殺の一撃は勢いよく地面へと炸裂する。
舞い上がった土煙が晴れ、そこに現れたのは上半身だけ地面へ埋まってしまったシザース……ブレイドは悲惨な様子の彼を放っておいて、"マッハジャガー"の高速移動によって何処かへと消えていく。
【MACH】
ブレイドが立ち去った後、慌ててやってきたボルキャンサーがシザースの足を引っ張って救出した。
ぜぇはぁと息を切らすシザースは、既にこの場にいない敵
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