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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第12話:彼女のサガシビト
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安心しろ、これでも音撃道の師匠を務めた経験がある。みっちりコーチしてやるから根を上げるなよ」

「ヘッ、面白れぇ!次だ、次!」

士の余裕綽々な言葉に黒鋼は正面から迫ってきた木剣を両手に持つ翡翠で叩き伏せながら、次の修業へと移っていった。


―――――


同じ頃、頼打地区のとある街道。
小狼、ファイ、ユウスケは情報収集を終えて合流し、一息をついていた。

「黒鋼さん、士さんを連れて何処に行かれたんでしょう」

「さてね、でも黒ぴーのことだから問題ないでしょ」

「それにしてもサクラちゃんの羽根について何にも情報がないんだよな」

ユウスケは疲れた表情を浮かべながら羽根についての情報が収穫がないことに呟いた。
以前から記憶の羽根に関するそれらしい噂や伝統がないと小狼から聞かされていたが、ここまで情報が出ないとなると意図的に隠されている可能性が高い。

「一体、何処にあるんだか」

「せめて知ってる誰かに出会えればいいんだけどねー。オレ達、この世界詳しくない上にネオライダーが邪魔してくるんだよねぇ」

「そういえば、この世界で手に入れたもの中にこれが……」

小狼が手にしていたのは一冊の本。
タイトルは"仮面ライダーという名の仮面"、仮面ライダーと呼ばれる戦士達が不死の怪物達との闘いを描いた内容というだった。
一見、ただのSF小説に見える……だが、士やユウスケがこれを見た時、彼らの反応が違った。
何故ならば、(ブレイド)の世界を旅した彼らにとってこの本に出てくる仮面ライダー達はあまりにも特徴と似ていたからだ。
ユウスケは仮面ライダーという名の仮面の本を見ながら答えた。

「多分だけど、この世界にもいると思うんだ。仮面ライダーブレイドが」

「確か士さんの変身できる仮面ライダーの一人、でしたよね」

「ああ……ブレイドがいるなら、この世界の事について聞けるんじゃないか」

G3ユニットに続いて、この世界での手掛かりになりうる存在を見つけたユウスケと小狼。
とりあえず、と思ったファイは二人に言った。

「んじゃ、とりあえずその著作者……本を作った人のところに話を聞きに行きたいね」

「この本の著作者の名前は【白井虎太郎】という方に会ってみますか?」

「よし、とりあえずそこから調査してみっか!」

小狼達三人は、仮面ライダーの存在を知っているであろう【白井虎太郎】に会うべく、行動を開始する。



―――――


ハルに案内されて、近くの喫茶店にやってきたサクラ。
サクラとハルはカフェオレ、モコナはたらこスパゲッティを頼むと話に花を咲かせていた。

「じゃあサクラちゃんは別の国からやってきたんだね」

「はい、探し物をしているんです。とて
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