外伝 赤城編 02 赤城禁止
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たね・・・・ご両親が(汗)」
「まぁ、私は当時小食だったんで、両親も軽く考えていたんだと思います。てか、失念していたんでしょうね、《赤城》の事を」
もう既に、間宮は笑いを必死に堪えてぷるぷるしていた。赤城もそれに気付いて幾分拗ねてはいたが、構わず続けた
「私にとっては、それはもう目くるめくような素晴らしい体験でした。あの日の事は、一生忘れないと思います」
「だって、だってですよ、大好物の美味しいお寿司を、食べても食べてもどんどんお腹が空いていくんですよ。もう美味しさの無限ループって言うんでしょうか、永久に美味しいものが食べ続けられる喜びを知った瞬間でした!!(ふんすっ!)」
興奮気味に赤城は熱気を帯びて語り続けた。間宮はもう爆発寸前だった
「・・・それで、気が付いたらそのお寿司屋さんの食材を全て食べ尽くしてしまいまして・・・・その・・・お値段がですね、とんでもないことになってまして・・・・・(大汗)」
「父が、慌ててコンビニでお金を卸しに行きまして、母は信号機みたいに赤くなったり青くなったりしてました。お店の親方は艦娘に理解のある方でして、《お祝い》だからって事で、半額に負けて貰いました」
「それからが私にとって結構な修羅場と言いますか、父は感情を押し殺して、『今日はお祝いだから仕方ないとして、今後毎日こんなに食べられては家計が破綻する』って言われまして・・・・」
「その、要は口減らしといいますか、さっさと鎮守府に行けって言われて、家を追い出されまして・・・」
しょんぼりしながら赤城は事の顛末を語り終えた
間宮が、吹き出しそうなのをすんでの所で堪えられたのは、赤城のお笑いエピソードに耐性があったからに他ならない・・・・はずであった
「それは、大変でしたね。赤城さんが人一倍・・・十倍?・・・食べるのは仕方がない事なのにね・・・・・・・ぷ」
「いえ、お店の食材食べ尽くしたんで二百倍位だと思います。翌日からそのお店に《赤城禁止》の張り紙がしてありました(涙)・・・・あのお店でもうお寿司が食べられないと思うと、もう・・・(涙)」
「・・・・ぷーーーーーーーーーっ!! も、もうだめぇーーーーーーーーーーっ!!」
流石に堪え切れなくなり、間宮は吹き出してしまった
「酷いですよ間宮さん、私、こんなに悩んでるのに・・・」
「ごっ、ごめんなさいっ・・・・ぷぅ〜っ!!」
《やっぱり、赤城さんはいい。ホントに和みますね》
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