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絶撃の浜風
外伝 赤城編 02 赤城禁止
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「・・・はい・・」















「・・・いえね、艦娘として覚醒するのが少し早すぎたのではないかと」



「あら、それはどうして? 私は赤城さんに逢えてとても嬉しいですけど?」



「・・・私も、こうして間宮さんのアイスをお櫃でがっつり頂けるのは本当に嬉しいのですが・・・」




そういいながら赤城はおたまでアイスをがっつく




《あれでよく頭が痛くならないのかしら?》




見慣れた光景ながら、いつも間宮はそう思う




 赤城が某鎮守府に着任するらしいと聞いて、慌てて仕込んだ「赤城専用お櫃アイス」。冷凍庫の増設も大本営勤務の明石さんに発注済みである。今のストックではすぐに足りなくなってしまうのはわかりきっていた


 ましてや今は「居酒屋 鳳翔」が無期限休業状態にあるため、そのしわ寄せがすべて間宮にのしかかり、赤城一人増えただけで、【間宮】の食材の消費量がそれまでの倍近くに及ぶのは火を見るよりも明らかであった




「私としては、鳳翔さんのところでがっつりご飯を頂いて、ついでにつまみ食いして鳳翔さんにこってり絞られてから間宮さんのアイスを別腹でいただく、というのがライフワークなのですが」



「・・・ライフワークですか・・・(汗)」




思わず突っ込みたくなる気持ちを抑えて、間宮は続けた




「確かに、今、鳳翔さんはとてもお忙しい身の上ですから、赤城さんが元気ないのも仕方ないですね〜」



「・・・まぁ、それだけじゃないんですけどね・・・」



「?」



「私、これでも覚醒する前は普通に小食だったんですよ。家が《赤城》の家系だとは聞いていたんですが、ホント、私あんまり食べない方だったんで、自分は関係ないな〜多分、とか思ってたんですが・・・ちょっと、間宮さん、ホントなんですから、そこ笑うところじゃありません!」




笑いを堪えながら間宮は答える




「・・っつ、ご、ごめんなさいっ、つい・・・(笑)」




少し拗ねたように赤城は続ける




「でね、久しぶりの《赤城》誕生って事で両親が大喜びしまして、お祝いに食事に行こうって事になりまして・・・」




そこまで聞いて、間宮はだいたいの事情を察した




「何でも好きな物を、好きなだけ食べてもいいぞって両親が言ってくれまして、それで私としてはその日はお寿司が食べたい気分だったんですよ。それで、実家近くで一番美味しくて一番お値段がお高いって評判のお店へ行きまして・・・・」



「それは、ご愁傷様でし
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