ハーケン会戦〜大戦〜
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団の事について説明し、ジン達の説明を聞いたアネラスは戸惑いの表情で呟き、アンゼリカは静かな表情で呟いた。
「ちなみにだけどヴァイスラントの戦列に加わっている”アイゼンシルト”にはあなたたち”Z組”の関係者もいるのだけど、どうするつもりなのかしら?」
「何だって……?」
「ぼ、Z組の関係者がヴァイスラント新生軍が雇った猟兵団にいるって、一体誰の関係者なんですか……!?」
意味あり気な笑みを浮かべたレンの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は目を丸くし、マキアスは困惑の表情で訊ねた。
「うふふ、その”アイゼンシルト”に所属しているZ組の関係者の猟兵は”火喰鳥”の異名で呼ばれている猟兵よ♪」
「”火喰鳥”ですって!?」
「アイーダが………」
「その……レン皇女殿下が先程口にした”火喰鳥”という方はフィーちゃん――――――”西風の旅団”の猟兵だった方なんですか……?」
レンの答えを聞いたサラは血相を変えて声を上げ、フィーは呆け、フィーの様子を見て察しがついたエマは心配そうな表情でフィーを見つめながら訊ねた。
「ん……”火喰鳥”――――――アイーダはゼノ達と同じ”連隊長”も務めていたけど、団長の右腕を務めていた女猟兵。……団にいた時はわたしを本当の妹のように可愛がってくれた。”西風”解散後ゼノ達のように行方がわからなかったけど、まさか”アイゼンシルト”に移籍していたなんて……」
「フィー……」
「……フィー様の関係者――――――つまり、”Z組”の新たな関係者の存在を敢えてこのタイミングで口にしたことを考えると、この戦場でのわたくし達の行動方針を混乱させる為でしょうか?」
「あ…………」
「た、確かに今までZ組は”身内の保護”を名分にして動いてきたから、そのアイーダさんって人はフィー――――――”Z組”の”関係者”だから、僕達が動く理由にはなるけど……」
辛そうな表情で過去を語るフィーの説明を聞いたラウラは心配そうな表所うでフィーを見つめている中、真剣な表情を浮かべてレンを見つめて答えたシャロンの推測を聞いたアリサは呆けた声を出し、エリオットは複雑そうな表情でフィーを見つめながら呟いた。
「クスクス、”火喰鳥”はあくまで”ついで”よ。むしろ、”民間人の保護”を理由にどんな状況であろうとも介入する事が十八番のシェラザードお姉さん達”遊撃士”の人達にとっては見逃せない事態が発生しているのだから、その件と比べたらフィーとサラお姉さん以外面識がないZ組のみんなが”火喰鳥”に構うような暇なんてないと思うわよ?」
「何ですって……!?」
「おい……まさかとは思うが、あの戦場のどこかに逃げ遅れ
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