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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜大戦〜
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、旧共和国の中でも東方人の影響が最も色濃い都市だと師匠から聞いた事がありますが……もしかしてその関係ですか?」

レンの説明のある部分が気になったアッシュを眉を顰め、アンゼリカは自身が知っている情報を口にした後訊ねた。



「ああ。ラングポートは黒月(ヘイユエ)の本拠地である他にもゼムリア大陸最大級の”東方人街”が存在する事に加えて旧共和国最大の移民系資本グループの”九龍グループ”の本拠地がある事で、ゼムリア西部における”東方人移民勢力の中心地”と言っても過言ではない都市なんだが……”東方人街”もそうだが、”九龍グループ”も黒月(ヘイユエ)が深く関係している。」

「”九龍グループ”はトップや幹部クラスもそうだけど、社員達の一部も黒月(ヘイユエ)の関係者の上、”東方人街”では黒月(ヘイユエ)が東方人街に住む人達の就職を斡旋している事に加えて黒月(ヘイユエ)が東方人街の”自警団”も務めている事から、黒月(ヘイユエ)は東方人街に住む多くの人達に親しまれているのよ。」

「……なるほど。黒月(ヘイユエ)は結社等と違い、”裏だけでなく、表の世界での力”があることに加えて自分達が持つ”力”を市民達にも還元している為、さすがの連合も完全に滅ぼす事はできなかったのか……」

ジンとエレインの話を聞いたアルゼイド子爵は静かな表情で連合の考えを推測した。

「そういう事。もし、黒月(ヘイユエ)を完全に滅ぼしたらそれこそ、東方人達もそうだけど黒月(ヘイユエ)のお陰で生活できている市民達まで連合に対する反抗心で、連合に対してデモやストライキを起こす事もそうだけど最悪テロリストになって旧共和国全土でテロ活動を行う恐れも考えられたから、”ルウ家”の恭順の申し出を受け入れる事にしたのよ。――――――で、連合に恭順する証としてエレボニアとの戦争で是非自分達黒月(ヘイユエ)の力を利用してくれって申し出たのよ。――――――旧共和国全土の裏を掌握し始めた”ラギール商会”と協力関係を結べる手配をする事と引き換えにね。」

「そして、多くの戦力を必要とするこの”大戦”で黒月(ヘイユエ)もメンフィル帝国軍の戦列として加わったという事ですか……」

「しかも”ラギール商会と協力関係を結べる手配をする事”を条件に出したという事は……!」

「おいおい……結局、黒月(ヘイユエ)が”旧共和国全土の裏の支配者として返り咲く”って事じゃないか……」

「それも、連合――――――ううん、メンフィルのお墨付きとか前よりも厄介になるんですけど……ラギール商会ってメンフィル(そっち)がバックにいる裏組織だよね?」

「うふふ、ラギール商会はあくまで”商人達の組織”だから、”ルバーチェ”みたいな犯罪組織(マフィア)じゃないわよ?」

レンの説明を聞いて察しがついたセ
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