ハーケン会戦〜大戦〜
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えを聞いて複雑そうな表情で語るリシャールの様子をカノーネは心配そうな表情で見守り、センダー少尉は静かな表情で語った後決意の表情を浮かべてリシャールに指摘した。
「センダー………そうだな……それがこのような事を心から望んでいなかった女王陛下達に対する我々ができる唯一の償いかもしれないな。」
センダー少尉の指摘に目を丸くしたリシャールは静かな表情で呟いた後決意の表情を浮かべてカノーネに視線を向け、視線を向けられたカノーネは頷いた後既に整列して待機して戦闘前の会話をしている白隼隊の面々へと振り向いて声を上げた。
「―――――総員、気をつけ!これより特務准将閣下より、出陣前のお言葉があります!」
カノーネが声を上げると白隼隊の面々は全員会話を止めて『気をつけ』の態勢へと変え
「楽にしてくれ。」
リシャールが一言口にすると全員『休め』の態勢へと変え、それを確認したリシャールは演説を始めた。
「――――――ここにいる皆もまだ覚えているだろう、13年前の”百日戦役”でエレボニア帝国軍に蹂躙された祖国リベールを、そして虐殺されたリベールの国民達――――――皆の家族、恋人、伴侶、友人達を。」
「………ッ!」
「う……くっ……!」
「忘れることなんて……できるものか……っ!」
「そうよ……!あの人は私を守る為に、エレボニア帝国軍の軍人の銃撃から私を庇った後……ッ!」
「私にとってたった一人の家族のあの子の命を奪った13年前のあの出来事……絶対に忘れる事なんてできないわ……ッ!」
リシャールの演説に対してその場にいる白隼隊に所属している民兵達は当時の出来事を思い返して悔しさの表情を浮かべて唇を噛み締めたり、悲しみの表情を浮かべて涙を流したり、怒りの表情で呟いたりしていた。
「後にリベールにとって心強き盟友となるメンフィル帝国の登場、カシウス中将閣下の献策、そして偉大なる女王陛下の交渉によって13年前のリベールは滅亡の危機を逃れ、平和を取り戻す事ができた。――――――だが、”鉄血宰相”ギリアス・オズボーンが牛耳るエレボニア帝国は先程のアルフィン皇女殿下の演説通り去年の内戦で発生したメンフィル帝国との外交問題の件で内戦の間メンフィル帝国がエレボニア帝国にいつ戦争を仕掛けてきてもおかしくない瀬戸際でありながらもアリシア女王陛下達から多大なる”恩”を受けたにも関わらずエレボニア帝国はあろうことかその”恩”を”仇”で返した挙句”冤罪”までリベールに押し付け、その”冤罪”を理由に今こうしてリベールに侵略し、再びリベールの平和を壊そうとしている。――――――諸君はこの暴挙を許せるか!?」
「否!否!否!」
「例え女神が許しても、俺達が絶対に許さねぇっ!!」
「今こそエレボニア帝国に”
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