ハーケン会戦〜大戦〜
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ミレイユが慌てた様子でエルミナに報告した。
「ふふ、いかがも何もない。好きにさせなさい。私の思い描く図面を言葉にして伝えずとも、そのとおり……いえ、それ以上に動いてくれるのがパティルナです。心配など必要ありません。」
想定外の事があった事で慌ててているミレイユに対してエルミナは不敵な笑みを浮かべている。絶対の信頼感。六銃士と呼ばれるに値する絆を目の当たりにしたミレイユは改めて心より敬服の念を示した。
「さぁ〜て行こうか軍人さん!わくわくどきどき戦場の旅、あたしと一緒に楽しもうじゃないか!」
「了解しましたァァッ、パティルナ将軍閣下になら、どこまででもついていきますぜ!」
ドラッケンU型に乗り込んで楽しそうな表情を浮かべて号令をかけるパティルナに対して機甲兵に乗り込んだクロスベル帝国軍の軍人の一人もまた楽しそうな笑みを浮かべて意気揚々とした様子で返事をした。
「いい返事だ。あたしはこの戦場で、ヴァイスとギュランドロス様が建国したクロスベルの力をエレボニアだけでなく、ゼムリア大陸に思い知らせるつもりだからね、わかったら気合入れて敵をぶっ殺すんだ!」
「ブッ殺す!パーティルナ、パァーティルナ!!」
熱狂的な掛け声が木霊して相対するエレボニア帝国軍を畏怖させる。刃渡りと厚さが十分にある投擲武器を手にしたパティルナが操るドラッケンとその一団の機甲兵達は、狼の群れと思しき速度で戦場を駆け抜けた。
「んでパティルナ将軍閣下、今日もまたいつもの感じですかい!?」
「いつも通り!作戦とか細かい事はエル姉やお姉様に任せておいて、あたしは直感で戦を切り抜けるっ!あたしの後ろについてこれば絶対に死なないこと、知ってるよね?」
「ハッハ―――ッ、知ってますしだろーと思いましたよ!パティルナ将軍閣下っ、やっぱあなたは最高です!」
「パーティルナ!パーティルナッ!オォォォオオオオ!!」
「あっはははははははっ!いいよいいよ〜、最高に楽しくなってきちゃったよ♪………行くぜ野郎共ぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおッ!!」
「オォォォォォォオオオオォォォォォ―――――ッ!!」
敵陣へ真正面からぶつかろうとしている彼女達に恐怖はない。練り上げた独特の興奮に身を任せて、何者も寄せ付けぬ突貫をかまし、エレボニア帝国軍を吹き飛ばし始めた。
「ハハ、メンフィルもそうですがクロスベルも始まったばかりだというのに、凄い飛ばしようですな。」
メンフィル帝国軍やクロスベル帝国軍の様子を見たヘクトルの操縦席で待機しているウォレス准将は通信でそれぞれのシュピーゲルに乗り込んで待機しているオーレリア将軍とゼクス将軍に話しかけた。
「フフ、あれ程の熱気、我々も見習うべきですな、師よ?」
「やれやれ……”主”
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