第44話
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フロストを瞬殺したベジータ。
この後のフロストはどうなるのか分からないが、別にこちらが気にする必要はないだろう。
「あいつ中々最低な奴だったね」
「これからどんとんフリーザのようになっていくのかもしれんぞ…」
「さあ、どうかな?フリーザならあんな小細工はしねえよ」
フロストに対して顔を顰める悟林達だが、確かに自分達の知るフリーザは自分の力に自信を持ち、戦闘では小細工はしない。
フリーザが大悪党ならフロストは小悪党だろう。
次はオッタ・マゲッタと言うメタルマンと呼ばれるロボットのような宇宙人…一応人間らしい。
「あの、ウイスさん。あれは本当にロボットじゃないの?」
「ええ、メタルマンと言う生体金属の人間です。」
「えー?まるで出来の悪そうなブリキ人形みたいで変なのー」
「!!?」
悟林が思わず呟いた言葉はマゲッタに聞こえており、硬直したかと思えば意気消沈してしまった。
「「「え?」」」
「な、何だ?」
試合直前に戦意喪失してしまったマゲッタに対戦相手のベジータは当然として悟林達も唖然とした。
「おやおや、悟林さんの言葉が聞こえてしまったようですねぇ。メタルマンは体の頑丈さとは裏腹にデリケートで精神的に脆いんですよ。ちょっと悪口を言われただけで落ち込んで闘えなくなってしまうほどなんです。ほとんど誰も知りませんがね、ビルス様でさえ」
「し…知らなかった…だが、良くやったぞ悟林」
「ど、どうも…」
「あの精神的な脆ささえどうにかすれば高い戦闘力を持った優秀な種族なんですがね」
闘わずして勝ったことにビルスは大喜びである。
「チッ!あんな言葉で戦意喪失とは情けない野郎だ。豆腐メンタルを鍛え直してきやがれポンコツ野郎!!」
とどめを刺すベジータによって完全に意気消沈したマゲッタの落ち込み様はとても可哀想であった。
「次から耳栓でもしとけよ」
見ていられなかったボタモが善意でマゲッタにアドバイスしながら慰めていた。
次はベジータとキャベの試合となる。
破壊神に選手として選ばれることはあり、通常状態とはいえウイスの元で修行をしたベジータに匹敵する実力だ。
足払いをかけてベジータの体勢を崩し、がら空きになった腹に連続の蹴り、そして太陽の逆光を使った落下の勢いを加算した蹴りを叩き込むことでベジータが尻餅を着く。
「やっぱり戦闘民族サイヤ人だね。戦闘センスの塊みたいだ」
「同じくれえの頃の悟飯よりずっと強えじゃねえか」
悟林も悟空もキャベの戦闘センスに感心する。
キャベが気弾を放つが、ベジータがそれをかわしながら距離を詰めてキャベを蹴り飛ばす。
「流石は戦闘民族サイヤ人だ。通常の状態では今の
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