第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(2)
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名を聞いただけで、発狂してしまうほどのトラウマを抱えている。そして、深々と悪魔将軍につけられた傷が、今も生々しく残っている。
「確かに正真正銘、恐怖の将、悪魔将軍なのですぅ。でも……キン肉スグル大王様が戦われた悪魔将軍とは、所々、違うようですぅ」
ノワールプペが変身した悪魔将軍は、キン肉スグルが戦った悪魔将軍とは、似て非なる姿をしている。
全身を覆っている鎧は全く同じものである。そして、色は銀色で統一されている。
しかし、鎧の光沢に違いがあった。目の前にいる悪魔将軍は、うっすらと黒色に輝いている。鉄仮面から覗いている金色の髪も、怪しく黒い艶を放ち、鈍く輝いている。
そして胸には、ノワールプペの顔が浮かび上がっている。
「バゴアバゴアバゴア! 何の因果か、またキン肉マンの名を持つ者が相手。どうやらおまえ達と余は、血塗られた縁があるようだのう」
悪魔将軍はキン肉マンルージュの方に向き直り、のそりと歩み寄る。
「バ、バゴッ」
悪魔将軍は、不意にふらりと揺れ、キャンバスに片膝をついてしまう。
「ぐうむ、足りぬ……余が顕現するには、人形では役不足……器として力不足すぎるわ」
「もうしわけございませんー、ゼネラルさまー」
悪魔将軍の胸から、ノワールプペの声が聞こえる。飾りかと思われていたノワールプペの顔が、悪魔将軍に向かって、申し訳なさそうに話している。
「人形よ……余は地上界のデヴィルエナジーを蓄える。それまでの間、この子娘は、貴様が相手をしておれ」
「ハイル・ゼネラル! ジィク・ゼネラル!」
悪魔将軍は、かくんと脱力し、前屈み気味の体勢で、両腕をだらりと垂れ落とす。そして、仮面の目から光が失せた。
「プペプペプペプペプペッ! ゼネラルさまの、ごメイレイー! おまえはボクがころしてもいいんだってー! わーい! やったー! ころしちゃう! ころしちゃお!」
突然、悪魔将軍はピョンと跳ね上がり、キャッキャとはしゃぎだした。そして胸のノワールプペの顔が、無邪気に笑い上げている
「これは一体……ゼネラルとは、いったい何者なのでしょう……ですぅ」
ミーノの声が耳に届いたノワールプペは、身体をのけ反らせて、ミーノの方を向いた。
「プペプペプペプペプペッ! アクマショーグンは、チジョウカイにケンゲンしたスガター! ゼネラルさまがヒトのカタチにヘンカしたスガター! わかってるとはおもうけどー、ボクがヘンシンしたアクマショーグンは、オウゴンのマスク、ゴールドマンとはカンケーないよー! キンニクスグルがたたかったアクマショーグンは、ゴールドマンと、アクマ6キシがウツワー! ボクがヘンシンしたアクマショーグンは、ボクがウツワー!」
悪魔将軍は身体をのけ反ら
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