第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(2)
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いだよー」
「わ、わかりたくなんてない! わからなければよかった! 知らなければよかった! そしたらこんな、怖い思いをしなくて済んだのに……いやあ! あの超人だけは! 絶対にいやあ! 絶対に無理! 無理ったら無理! 無理なんだもん!」
キン肉マンルージュは座りながら、耳を塞ぎながら、足をばたばたとさせて、暴れだした。まるで駄々っ子が嫌がっているかのように、じたばたと暴れている。
そんなキン肉マンルージュの尋常ではない怯えようを見て、観客達が、ざわつきだした。
“ルージュちゃん、マジびびり入ってるぜ? かなりヤベェのが相手ってことだろ?”
“キン肉マンがトラウマになってるってことは、キン肉マンが戦ったことがある超人ってことだろう? でも、知らないなあ、そんな笑い方の超人なんて”
“バゴアバゴア? そんな超人、いたっけか?”
「どなた様もお知りにならないのは、無理もないことなのですぅ。正確に言うと、“バゴアバゴア”と笑ったのは、キン肉万太郎様と戦ったときであって、キン肉スグル様と戦ったときは、そのような笑い方はしていませんのですぅ」
ミーノの発言を聞いて、観客達は、更にざわついた。
“え? キン肉万太郎も戦ってるの? それってアシュラマンじゃないの?”
“キン肉マン親子の両方と戦ったことがあるのって、アシュラマンだけだよなあ? 他にそんな超人、いないぞ?”
「更に付け加えますと、キン肉万太郎様は、その超人と実際に戦ったわけではなく、その超人の復活を阻止したのですぅ。実際に戦ったのはキン肉スグル様だけであって、キン肉万太郎様は実際には戦っていないのですぅ」
復活の阻止。この言葉を聞いて、観客の中にも、気づいた人が、ちらほらと現れだした。
「プペプペプペプペプペッ! みんな、わかったかなー? セイカイは、このおカタでしたー」
ノワールプペを包み込んでいたデヴィルディスペアが膨れ上がり、ぱぁぁんと弾け飛んだ。
「バゴアバゴアバゴア! 余が地上界に顕現するのは、何年ぶりのことかのう」
デヴィルディスペアの中から現れたのは、恐怖の将と恐れられた、悪魔超人の首領、悪魔将軍であった。
キン肉マンことキン肉スグルが現役だった頃、黄金のマスクをめぐり、悪魔六騎士と壮絶な争奪戦を繰りひろげた。そのときの悪魔六騎士の首領が、悪魔将軍である。
キン肉スグルは悪魔将軍と激闘を繰りひろげ、最終的にはバッファローマンの助けを借り、ぎりぎりの勝利をもぎ取った。
だが、なんとか勝利したキン肉スグルであったが、悪魔将軍はキン肉スグルに、一生消えない傷を、身体と心に、深く刻みつけていた。
あれから十年以上の歳月が過ぎた。だが、キン肉スグルはいまだに、悪魔将軍を恐れている。悪魔将軍の
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