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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
☆柵-しがらみ-
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寄り添ってピロートーク的なものをしているんだ。
これは誰が見ても俺達を恋人もしくはカップルだと思うだろう。
まぁ、こんなところ誰にも見せたくはないが。
「夢だった。」
「…何が?」
「人並みの恋愛をしてみたいなと、思ってたのさ。とにかくあの頃はとことん縁がなかったからな。」
「人並み…ね、これが人並みだなんて言うのかしら?」
「…言えないな。」
そう言って、二人で顔を合わせると自然と笑いが溢れ出た。
「どう?あんな嫌な上司のこと、忘れられた?」
「ああ、もう武蔵で頭がいっぱいだ。」
「そう、なら良かった。」
そうして武蔵は、俺に寄り添ったままスッと目を閉じる。
「…。」
「しばらく、このままでいさせて。」
「そうか、分かった。」
余韻を楽しむため、俺もこのままでいさせてもらいたい。
そうして俺の為になにかしてあげるという武蔵からのサプライズプレゼントは、武蔵が心の内、隠していたこと全てを打ち明け素直になるという結果に終わった。
まぁそれだけで俺は嬉しいし、強いて言うならなにかして欲しいかと聞かれたら素直になって欲しかったと言うのもある。
しかし驚いた。
あの武蔵が、夜這いをしていたなんてな。
「…ドスケベめ。」
「はぁ!?」
しまった。
思ったことがつい表に出てしまった。
「そんなこと言う大和くんだって大概じゃない!?」
「かも…しれないな。」
「…アッサリ認めるのね。」
「嘘は良くない。互いに素直になると約束したんだからな。」
肩に手を回して腕枕をしてやる。
やれやれと言わんばかりな感じの武蔵はそうして頭をあずけると、また目を閉じた。
そうだ。
こう言えばよかった、ああすれば良かった。
素直になっていれば、事は思っていたよりもスムーズに進んでいたのかもしれない。
まぁ、今となってはどうでもいいが。
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