第十二幕その六
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「わしはね」
「そうなんですね」
「うん、しかしね」
「しかし?」
「海には魚介類や鯨だけじゃないんだね」
そこにいる生きものはとです、前ノーム王は考えるお顔になって言いました。
「そうなんだね」
「そうだよ、色々な生きものがいるんだよ」
キャプテンもお話しました。
「海にはね」
「そうなんだね」
「外の世界の海もそうでね」
「オズの国の海もだね」
「そうなんだ」
色々な生きものがいるというのです。
「これがね」
「成程ね」
「それでこの水族館にはその生きもの達の一部がいるんだ」
「随分多くても一部だね」
「オズの国には数えきれないだけの種類の生きものがいるね」
「そうだね」94
前ノーム王もその通りだと頷きます。
「それも次から次に見付かっているね」
「だからね」
「この水族館でもだね」
「全ての生きものはね」
オズの国の海のです。
「流石に無理なんだ」
「そうなんだね」
「ここにもかなりの種類の生きものがいても」
「それでもだよ」
「全部ではないんだね」
「物凄い種類だから」
オズの国にいる生きもの達の種類はです。
「無理なんだ」
「一体どれだけいるか」
「図鑑を見ても凄いよ、しかもね」
「さらに増えているんだね」
「本当に次から次に見付かっているから」
だからだというのです。
「本当にね」
「一つの水族館だけだと」
「とてもね」
「収まらないんだね」
「そうだよ、ここにいる生きもの達は」
彼等はといいますと。
「この辺りの海にいる」
「そうした生きもの達なんだね」
「そうなんだ」
「そういうことだね」
「うん、ただね」
ここでキャプテンは笑ってこう言いました、見ればです。
生きもの達のところにどうしたお料理だと美味しいという様なことも書かれています、キャプテンは苦笑いで言うのでした。
「どうしたら美味しいかはね」
「ああ、マダコはね」
前ノーム王は水槽の中にいるマダコの説明を見て言いました。
「たこ焼きにするとね」
「あと酢だことかお刺身にもね」
「美味しいって書いてあるね」
「そうだね」
「蛸を食べるだけでなく」
「こうしてね」
「どうして食べたら美味しいか」
それをというのです。
「書いているのがね」
「面白いね」
「海の幸で有名な町だからかしらね」
トロットはくすりと笑って言いました。
「だからね」
「こうしたことまで書いているのかな」
「そうじゃないかしら」
「ミズダコについても書いているわね」
ビリーナはその蛸のそれを見て言いました。
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