第四百八十四話 呉越同舟に非ずその十三
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「付き合いやすいわ」
「フレイは油断が出来ない」
建御雷が見てもだ。
「果たして何をしてくるかな」
「それは私も思います」
エイナも言ってきた。
「あの方はどうも」
「そのフレイと比べるとな」
「ロキさんはかなりいい神様ですよ」
「酒癖は悪いがな」
「確かに色々と企んでもおられますが」
「俺もそう思う」
クーファも同意見だった。
「少なくともロキさんは嫌いではない」
「うちはアイズちゃん一筋やで」
「別にいい、誘っているつもりはない」
「そやねんな」
「その性格がだ」
それがというのだ。
「嫌いではない」
「そしてヘスティアさんも悪い人じゃない」
恋司はまた言った。
「だから二人共喧嘩ばかりしているが」
「実は仲がええな」
「まさに喧嘩友達だ」
「わいもそう思うで」
雄大も同意見だった。
「見ててまたやってるってな」
「面白くもなる」
「あとお声を聞きますと」
美森が言ってきた。
「ロキさん熊野さんにそっくりですし」
「モモさんにもですね」
アクが応えた。
「寿麗さんにも」
「そっくりな人多いですよね」
「僕もそう思います」
「うちもそっくりさん結構いてくれてるな」
ロキもまんざらではない感じである。
「嬉しいことや」
「あまりに多いと誰が誰かわからなくなるから注意してね」
このことはルイズが話した。
「自分でもね」
「挙句は自分が自分かもやな」
「わからなくなるから」
そうなるからだというのだ。
「要注意よ」
「それはそやな」
「そう、あんたにしてもね」
「実際それはありますね」
クローディアもその通りだと頷いた。
「私も珠雫さん達とお話していると」
「私が私なのかです」
珠雫も言ってきた。
「わからなくなります」
「そうですよね」
「どうも」
「俺は俺だ、じゃねえみたいだな」
万丈は仲間達の話を聞いてこう考えた。
「やっぱりな」
「これがそうなのよ」
バダジャフスカが応えた。
「魂が同じ様だと」
「やっぱりそうなるんだな」
「自分が自分なのか」
その様にというのだ。
「わからなくなるの」
「そうなんだな」
「人間色々あるといいますが」
律も真顔で言ってきた。
「こうしたこともあるんですね」
「そうなんだな、そういえば俺もな」
万丈自身もだった。
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