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八条学園騒動記
第六百四十五話 牛達と共にその八

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「触れないですし」
「触れさせない」
「手もですね」
「それがシヴァ家の決まりなので」
「そうされますね」
「若し触ろうとする人がいても」
 それでもというのだ。
「かわします」
「それは姫様にとっては容易いことですし」
「魔術や超能力を使われれば」
「そうされますね」
「この度は」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「ここはそうします」
「左様ですね」
「だからそのことは安心ですね」
「普通の人は姫様に触れられません」
「何があろうとも」
「そうです、では私から触れようとしなければ」
 誰でも触ろうとしても触れないならというのだ、セーラは事前にそうした相手を魔術や超能力で察してかわして防いで退けられるのだ。
「いいのです」
「それ故にですね」
「フォークダンスには加わらない」
「触れない為に」
「そうされますね」
「そうです、そして」
 それにと言うのだった。
「今はカレーを食べていますので」
「それに専念されますね」
「そして紅茶も飲まれますね」
「そうします、それと」
 セーラはさらに話した。
「フォークダンスは観ても楽しいですね」
「そう思います、私も」
 ベッキーはセーラの今の言葉に微笑んで応えた。
「実に」
「ですから」
「今のままで、ですね」
「観てです」
 そうしてというのだ。
「楽しみます」
「左様ですね」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「私達もです」
「その様にしてですね」
「楽しんでいきます」
「そうされますね」
「そして」
 セーラはさらに言った。
「貴方達も召し上がって下さい」
「ご相伴に預かってよいのですね」
「このカレーを作った全ての者が」
「今ですか」
「そうして下さい。一人で食べるより」
 それよりもというのだ。
「皆で食べる方が美味しいので」
「だからですね」
「皆さんここに来てもらって」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「わかりました、それではです」
 ラメダスはセーラの提案に恭しく一礼してから応えた。
「皆さんをここにお呼びして」
「そうしてですね」
「ご相伴に預かります」
「それでは」
「それでなのですが」
 ラメダスはさらに言った。
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