暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth27世界の行方は2人の女の決着に委ねられる〜PreludE〜
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掛ける。艦砲を受けないために艦隊間を飛んで張り付いて、「奴ら、対艦武装を装備しています!」戦船の装甲を破壊しようとしてるってわけだ。

「アイリ」

「だね」

踵を返して艦橋の入り口に向かう。クラウス王子が「すみません」そう一言謝ってきた。あたしは「これがあたしらの仕事だからな。気にしないでくれ」それだけ言って艦橋から出る。向かうは艦上に出るための上部ハッチ。艦砲が使えないんなら直接ブッ叩くまでだ。通路を突き進む中、「特訓の成果を見せてやっか。な? アイリ」隣を飛んでついて来るアイリに振り向く。

「マイスターの期待にも応えたいしね。やっちゃおう♪」

辿り着いたハッチを開けて艦上に立つ。風で靡く髪を片手で押さえつつ、あたしは他艦を襲っている騎士団を見る。風に吹き飛ばされているアイリを胸に抱え「そんじゃ始めるか」そう言うと、アイリも「始めよう、マイスターの敵を全部・・・斃す」強く頷いた。おいおい、お前、イリュリアを潰すまでの間、オーディンを利用するとか言っていたクセに、もう完全にグラオベン・オルデンの一員じゃん。

「「融合!」」

アイリと融合を果たす。あたしの騎士甲冑がちょっとだけ変わる。色は全体的に青色になってる。赤い生地部分は青、それ以外は水色だ。髪色はオーディンやシュリエルの銀に近い蒼。んでもって全身から放たれる冷気。自分の意思じゃねぇのに出るんだよな。しかも上着と帽子が無くなってんのに寒くないし。アイリとの融合で一番嬉しい事は、背中から氷の剣翼が3対、計6枚が展開されたこと。数は違ぇけどオーディンとお揃いの剣翼だ。それがなんだかムチャクチャ嬉しいんだよなぁ〜。

「行くぜッ!」

艦上から飛び立つ。携えるは長年の相棒、鉄の伯爵・“グラーフアイゼン”。あたしの内に居るアイリが『氷結圏!』そう言うと、“アイゼン”全体に冷気が纏わりついてヘッド部分が凍った事で、“アイゼン”は星球武器(モルゲンシュテルン)形態になる。

「まずはテメェらだぁぁぁあああああああッッ!!」

――クリスタレス・ハンマー――

ビスマルクに取り付いている奴らをブン殴って吹っ飛ばす。ブッ叩いている途中で気づく。コイツら、飛べるだけで空戦は玄人じゃねぇ。空戦の戦い方を知っちゃいるが、学んだだけで実戦経験が少ないのが見りゃ判る。コイツらの動きは決して悪かねぇけどそれだけだ。あたしの敵じゃねぇよ。まぁなんだ、「まともに戦えねぇ奴はすっこんでろッ!」あたしの動きについてこれねぇ3人を次々にブッ飛ばす。

「第三・第四小隊はその小娘を迎撃! 第一・第二小隊はこのまま戦船の装甲を破壊、中に進入せよ!」

役割分担を決めやがったな。あたしを包囲するのは14人の筋肉騎士。残りの30数人かがビスマルクや別の戦船に取り付いて、装甲を破城鎚
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