第六十七話 春休みが終わってその三十六
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「彼は詰所に来ないよ」
「よっぽど大事な用事なんですね」
とりあえずこのことはわかりました。
「あの子なりに」
「もう一生かけたね」
「一生ですか」
「今の彼にとっては一番大事なことがあるから」
だからだというのです、どうも新一君はこの詰所について物凄く大事な用事があってそれで来ているみたいです。
「絶対に毎日来るからね」
「ここにですか」
「千里ちゃんも宜しくね」
「何か去年からずっとあの子見てますね、私」
高校三年生の初日からです。
「おさづけの理いただいた時も一緒でしたし」
「寮まで送ってもらったね」
「ここにもいましたし」
あの時のことは忘れられません。
「もう普通に」
「それでだよ」
「これからもですか」
「彼来るから。それにいつもおぢばの中を歩き回って回廊ひのきしんもしてるからね」
そのせいか部活をしていないのにスタイルはいいです、歩くことやひのきしんがいいダイエットになっているみたいです。
「汗をかいてね」
「それで、ですね」
「お風呂も入っているから」
「そうなんですね」
「本当にここに馴染んでいるからね」
「馴染み過ぎですよね」
私が思う8にです。
「あそこまでいくと」
「いいことだね、大教会にもよく顔を出してるしね」
「何かもうあれですね」
新一君について思いました。
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