第十一幕その十
[8]前話 [2]次話
「ご馳走をいただいてお風呂に入ってね」
「素敵なベッドで寝るんですね」
「そうして楽しみましょう。旅でのテントや宮殿で過ごすのもいいけれど」
「ホテルもいいですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今夜はですね」
「ホテルに入りましょう」
「わかりました」
ナターシャはトロットの言葉に笑顔で頷きました。
「それじゃあ」
「今夜はね」
「そうさせて頂きます」
「そういうことでね。そのホテルのお風呂にはサウナがあるから」
「サウナですか」
「それも貴女のお国のものよ」
ロシアのサウナだというのです。
「だからそれに入ってね」
「楽しめますね」
「サウナといっても色々だけれど」
「そうなんですよね」
「そのホテルのサウナはそうなの」
「ロシアのものですね」
「そのロシアのサウナに入って」
そうしてというのです。
「楽しみましょう」
「わかりました」
ナターシャはにこりと笑って答えました、クールビューティーな感じのお顔ですが笑顔もとても素敵です。
「それじゃあ」
「今夜はね」
「そうさせてもらいます」
こうお話してでした。
夜は皆でサウナに入ってでした。
ホテルのおもてなしを満喫しました、そして翌朝チェックアウトして街を出てまた旅に入りました、そうしてです。
遂に港町に辿り着きました、港町には潮の香りがして。
漁師の人達が笑顔で働いていて漁船が行き来しています、様々なお店もあります。
潮風を浴びてです、前ノーム王はにこりとして言いました。
「いいね」
「ここがそのね」
「お寿司屋さんがある港町だね」
「そうなの」
トロットは前ノーム王に答えました。
「旅の目的地よ」
「遂に来たんだね」
「これまで楽しい旅だったわね」
「そしてだね」
「そう、いよいよね」
「その目的を果たす時が来たね」
「それでお寿司屋さんもあるけれど」
さらに言うトロットでした。
「ここにはね」
「他の海の幸を使ったお料理のお店があるね」
「沢山ね。和食のお店もあれば」
さらにというのです。
「アメリカ、中国、フランス、イタリア、スペインってね」
「沢山あるね」
「食材も豊富よ」
その魚介類の種類もというのです。
「だからね」
「その全部を楽しめばいいね」
「そうしましょう、まずはね」
トロットはにこりとして言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ