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オズのラゲドー氏
第十一幕その九

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「だからね」
「そうだね、それではね」
「これからは」
「そうしていくよ」
 こう言うのでした、そうしてです。
 皆で美術館の中にある芸術品を観て回ってお庭も観ました、お庭もとても奇麗でナターシャは言うのでした。
「このお庭もいいですね」
「そうだね」
 前ノーム王はナターシャの言葉に頷きました。
「とてもね」
「ずっと観ていたいわ」
「うん、今度わしの家でもね」
「お庭を整えるの」
「そうしようか」
 こう言うのでした。
「宮殿のお庭ではないけれどね」
「ガーデニングね」
「それもしてみようか」
「いいと思うわ」
 笑顔で、でした。ナターシャは前ノーム王に答えました。
「そちらもね」
「そうだね」
「奇麗なものを観ていると」
「自然に心が奇麗になるね」
「豊かになってね」
 そうしてというのです。
「だからね」
「それでだね」
「お庭もね」
「整えるといいね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「どんな植物を植えるか」
 考える顔で言う前ノーム王でした。
「それが問題だね」
「そうね、けれどそれを考えることも」
 このこともというのです。
「楽しいでしょ」
「そうだね、どんなお庭にして」
「どんな植物を植えるか」
「そうしたことを考えることもね」
「楽しいから」
 だからだというのです。
「考えていってね」
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「ええ、それにしてもお庭も奇麗だから」
 またこう言うナターシャでした。
「本当に素敵な美術館ね」
「建物も芸術品もよくて」
 今度はトロットが応えました。
「そしてね」
「そのうえで」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのです。
「お庭もいいっていうね」
「素晴らしい美術館ですね」
「ここはね。だから皆を案内したの」
 あまりにも素晴らしい美術館だからです。
「そうしたのよ」
「そうなんですね」
「そう、ではね」
「では?」
「美術館の後は」 
 それからのこともお話するトロットでした。
「ホテルに入りましょう」
「ホテルですか」
「この街のね、それでね」 
 今度はというのです。
「ホテルを楽しみましょう」
「そのサービスをですね」
「奇麗で豪華なホテルに入って」
 そうしてというのです。
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