第四百八十四話 呉越同舟に非ずその十二
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「そうした考えですと」
「同じであるな」
「そうかと」
「そうであるな」
「スサノオもまた心がありますので」
「矛盾しておるのじゃな」
「そうです」
クーベルに再び述べた。
「そうした意味では同じです」
「そのことも理解してスサノオを考えていく」
バックスの声は強いものだった。
「そうだな」
「その通りです、それもまたです」
「戦いに勝つ為に必要だ」
「敵を知らなければ」
内海の言葉は冷静なままだった。
「やはり勝てません」
「そして己を知るだな」
「そうです、ですから怪人達を知り」
「スサノオもだな」
「知っていきましょう」
「よくわかった」
バックスは不敵な笑み浮かべつつ頷いた。
「彼のことをより調べていこう」
「ではこれよりですね」
クローディアがいつもの微笑みと共に出て来た。
「訓練ですね」
「ああ、この世界でもやっていくからな」
万丈が応えた。
「全力でな」
「やっていきましょう」
「皆準備体操は忘れないでね」
ステラは実際に屈伸をしながら話した。
「身体はよくほぐさないと怪我するから」
「そうですね、準備体操も訓練です」
つばさはステラのその言葉に頷いた。
「ではしっかりとやっていきましょう」
「そうだね、じゃあベル君準備体操もしっかりとしよう」
ヘスティアはベルに笑顔で告げた。
「君が怪我をしないか僕はいつも心配だしな」
「私もです」
リリルカもベルに言う。
「ベル様しっかりと準備体操をして下さい」
「そうするね」
「はい、そして一緒に訓練を頑張りましょう」
「何かです」
珠雫はそんなベルを見て呟いた。
「ベルさんは天性の方ですね」
「そうね、あの性格だからね」
有栖院もその通りだと頷く。
「とてもね」
「女性から人気がありますね」
「鈍感だけれどね」
「あの桐原さんとそっくりですが」
「性格がいいからよ、あの子は」
「人気がありますね」
「そうなのよ」
こう珠雫に話した。
「あの子は」
「まあ気付いてへんけどな」
ロキは笑ってこのことを指摘した。
「ドチビには残念やが」
「前から思ってたがあんた達実は仲がいいな」
恋司はそのロキに言った。
「そうだな」
「いや、犬猿の仲やで」
ヘスティアとはとだ、ロキは自分ではこう言った。だが顔はまんざらではないという感じであった。
「あいつとは」
「そうは見えないが」
「あれやろ、喧嘩する程や」
雄大が見てもだった。
「要するに」
「そういうことだな」
「神さん同士な」
「ちゃうけどな、まあフレイよりはな」
ロキはこうも言った。
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