第四百八十四話 呉越同舟に非ずその九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「まさにな」
「言われてみれば」
「お前もそう思うわ」
「ええ、確かにね」
彩は兄のその言葉に頷いた。
「お兄ちゃんの考えを否定出来ないわ」
「むしろ肯定するしかないな」
「どうしても」
「若し否定すると言っていたならだ」
要はその彩に告げた。
「僕は何故かとお前に聞いていた」
「根拠を聞いていたの」
「そうしていた」
「そうだったのね」
「出せなくてもな」
彩がそうでもというのだ。
「何となくでも勘でもよかった」
「そうなの」
「あくまで僕の考えだからな」
「まあそんなところであろうな」
一色も獺のぬいぐるみで腕を組んだ姿勢で述べた。
「マシーン大元帥のことは」
「他には考えられないな」
「そうであるな」
「俺も同じだ」
雷真は一色に答えた。
「その他の可能性はだ」
「考えられないな」
「ヨロイ騎士と磁石団長がらしいと言ったことは」
ダブルライダーの存在を確信していなかったことはというのだ。
「二人の情報収集能力が追い付かなかった」
「それはそうであろうな」
「あの組織は強いだけだ」
デルザー軍団はというのだ。
「それぞれの改造魔人がな」
「そういえばそうですね」
「確かにそうですね」
雷真の言葉を聞いて天城みずはと紫条悠里は二人で話した。
「改造魔人個々はかなり強いですが」
「組織としての形状はあまりなく」
「技術開発は情報収集は」
「それぞれの改造魔人しか行うしかない感じでしたね」
「けれど彼等は互いに争ったり自分達の強さで十分と考えていて」
なのはも言ってきた。
「それ以上は」
「特にですね」
「しようとしていない感じでしたね」
「私もそう思います」
なのはは二人に話した。
「その様に」
「その辺りスサノオが出す種族だけの場合は何処もそうですね」
サラも言ってきた。
「組織としては動いていません」
「そういえばデストロンって組織としてもしっかりしてたわね」
アンジュはイマン自分達の敵の話をした。
「かなり大きくて」
「怪人だけでなく兵器の開発もしていましたね」
「ええ、そうだったわ」
こうサラに話した。
「あとゴッドとかネオショッカーとかもで」
「オルフェノクもスマートブレイン社があり」
「ドーパメントやホロスコープスは財団があって」
「組織として強い場合もありますね」
「そうね」
「デルザーはそれが全くないですね」
イースナも言った。
「個々の改造魔人達の寄り合い所帯です」
「それだと情報収集能力も低いか」
総二はイースナの言葉に頷いた。
「どうしても」
「そうなりますね」
「まして自分達の力で十分と思っていたらな」
「所謂慢心ですね」
「もう情報収集だってな」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ