第四百八十四話 呉越同舟に非ずその八
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「だったらね」
「そうした奴だからな」
「マシーン大元帥達には教えていなかったか」
「あえて伝説だってな」
その様にというのだ。
「言ってたのかもな」
「そういえばマシーン大元帥は首領の存在を知っていたよ」
パックはこのことをここで思い出した、左の前足は今は口元にあってそのうえで宙に浮かんで話をしている。
「最後で言ったからね」
「そうだろ」
「他の改造麻魔人はわからないけれど」
それでもというのだ。
「彼はね」
「知ってただろ」
「デルザーにもいるってね」
首領がというのだ。
「それがスサノオだったとまで知っていたかはわからないけれど」
「ああ、だったらな」
「あえて実在を教えていなかったか」
「いないってわざとな」
「教えていたかも知れないね」
「あたしはそう思ったぜ」
「あいつは楽しむことが第一だ」
要もスサノオのその性格を指摘した。
「どの世界も潰すつもりは全くない」
「絶対に簡単に潰せるわよね」
彩もそれはと言った。
「そうよね」
「あんな連中を何百万も出せばどうなる」
要は彩に真剣な顔で問うた。
「一体」
「やっぱりそうなったら」
彩はすぐに答えた。
「もうどんな国の軍隊でも勝てないわ」
「そうだな」
「普通の軍隊だとね」
「仮面ライダーかこの人達に匹敵する存在でないとだ」
要は桐生達に視線をやってさらに話した。
「勝てない、しかも数百万を一度となるとな」
「ライダーの人達でもよね」
「当然お前達でもだ」
魔法少女達でもというのだ、要は彩そして妹である彼女以外の他の仲間達に対しても話していった。
「無理だな」
「何百万もだと」
「そんな数では流石に無理です」
彩だけでなくシオンも言ってきた。
「数が違い過ぎます」
「とてもね」
「どの世界でも対抗出来ないでしょう」
「我でも無理だな」
ヴェルドラもこう言った。
「ああした連中が何百万となるとな」
「確かに一撃で数体倒せる様になりましたけれど」
友奈も言ってきた。
「ですが」
「何百万は流石に無理です」
あおいも言うことだった。
「それだけ出られますと」
「最後はこちらが力尽きてしまうわ」
クロノワールですらこう言った。
「そしてどの世界でも滅ぼされるか征服されてしまうわ」
「スサノオは絶対にそれはしない」
要はまた言った。
「奴に世界征服や破壊の意志がないことは言うまでもないが」
「それは行動にもなのね」
「出ている」
要はまた自分の妹に話した。
「これまで僕が話した通りにな」
「そうなのね」
「そうした奴で目的はだ」
「人間と戦って楽しむ為だから」
「そうしたことをしてもおかしくはない」
全く、というのだ。
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