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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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感じられない栞里の口調。他の面々もベンチに戻ってきた選手たちを迎え入れながら楽しそうな笑みを浮かべている。それを見て真田はどこか不機嫌そうな顔をしていた。
(確かに力に差があるのはわかるが……さすがに緊張感が無さすぎだろ……曜子たちがなんとかもう少し伸びてくれれば……)
主力選手たちを脅かすだけの選手がまだいない。期待できる選手たちはいるがどこまで伸びるかは未知数。そんな中で彼は多くの期待を込めて連戦の最終メンバーを決めていた。
(エースである陽香には最後にマウンドにいてもらわなきゃいけない。打撃の中心に入ってきてほしい澪も恵も重要。守備力なら曜子と美穂にセンターラインにきてほしい。だが、何よりも期待なのはこの三人だな)
防具を外し打撃の準備を行っている莉愛。そのあとに控えている瑞姫と紗枝は相手投手の方を見ながらお互いの意見交換を行っている。
(紗枝の守備力は今すぐにでも通用する。瑞姫は投手能力も高いが野手でも十分使える。そして莉愛は伸び代が十分だからな。あとは陽香と組んで結果を残せれば夏のメンバーに入れれる)
この数日で頭角を現した一年生たち。そんな彼女たちは思い切りもあり結果も残していた。それは監督から見ても選手たちから見ても驚きを隠せないものだった。
(この疲労度が高くなる連戦の終盤。ここで結果を出してくれれば最高なんだがな)
上級生でも下級生でもスタミナ的に苦しくなってくる試合終盤。それもダブルヘッダーとなればよりそれが顕著になってくる。さらに彼女たちは一年生のため、ここでどれだけの力を出せるかが連戦になる夏の大会での戦力として戦えるかの見極めになる。
ガキッ
「あ……」
そんなことを考えていると、先頭打者の莉愛がストレートを打ち上げキャッチャーフライ。期待した途端にそれを裏切るような打球に思わず顔をしかめた。
「ボールバック!!」
期待の一年生トリオがまるで打ち合わせでもしたかのように凡退した直後の守備。マウンドにはチームのキャプテンでありエースである陽香。彼女は最後の投球練習を投げ終えると、莉愛が二塁へと送球し内野がボール回しを始める。
「さすがに身体が重そうだな」
「三連投になればそりゃあねぇ」
紅白戦から数えると三日連続での登板。おまけに前日は完投しているとあり心なしか身体にキレがない。
(二イニングだけとはいえ、これは配球に苦労するかもな)
同じキャッチャーである少女に同情しながらも、自分ならどうするかを考える莉子。他の面々も不安そうな顔をしている中試合が再開される。
(陽香さん調子悪そう……まずはストライクがほしいかな?)
受けている莉愛も本調子じゃない彼女を見て
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