プロローグ・迷い込んだ転生者
[1/3]
前書き [1]次 最後 [2]次話
日本の都市の一つ、海鳴市
そこに並び立つ家の一つに
一人物思いに耽る少年がいた。
俺は前世からここに至るまでの事を思い出していた。
前世の記憶と言っても小難しいものではない、
なにせ俺は転生者なのだから。
・・・まずは死因を思い出す。
確か傘持ったまま階段を走ったら足を滑らせてそのまま転んで傘の先が首にクリティカルヒット!!だった気がする、
・・・まるでミステリーホラーの委員長の死に方だな。
神様曰く、
「試してみたかっただけ、反省はしている、しかし謝るつもりはない(笑)!」
とりあえず神様を殴った俺は悪くないと思う。
その後色々と頭にたんこぶを作った神様に事情を聞いてみると
ひとつ、最近神様達の間では他の物語の主人公を他の物語に転生させる遊びが流行っているとのこと、
ひとつ、俺は何かしらの物語の主人公だったらしいこと、
ひとつ、転生の特典として願いを三つ叶えてくれるという
三つの事がわかった。
ちなみに二つ目の俺の物語について聞いてみたが教えられないそうで
どうやら別の世界を漫画やアニメなどで覗く事は出来るらしいがその世界事態の話しは基本的には見れない決まりらしい。
まあ、自分が主人公の話しなんぞ見てて恥ずかしいだけだから知りたくも無いけど・・・
っと、話しが逸れたな、
三つ目の特典については最高で三つまで叶えてくれるが強大な力や
いわゆるチート的な能力を貰おうとする願いは1個しか貰えないとのこと、
しかし特に叶えたい願いがある訳でもないので(強いて言うなら前の世界に生き返りたいがこれは無理らしい)
とりあえず転生先を聞いてみる事にしたのだが
リリカルなのはの世界だということだった、
漫画やアニメをよく見る・・・というかオタクな俺にとっては非常に喜ばしい限りである。
まあ、だからと言って願い事が浮かんでくる訳でもなく
漠然と魔力がなのはと同じくらいには欲しいといったものしか言えず
残りの願い事は保留で良いらしいのでそのままトントン拍子で転生した。
っと、そこまで回想したところで
少女特有の高くそれでいてどこか愛らしい声が俺を現実に引き戻した。
「お兄ちゃ〜ん?」
おっと?
どうやら妹が俺を捜していたみたいだ
声の様子からしてずいぶんと探していた様だが・・・、
「もう!お兄ちゃん、何回も呼んだんだよ?」
そういう妹は腰に手を当てずいぶんとご立腹なご様子
「ごめんごめん」
「次は許さないの!」
プッーっと頬を膨らませる妹
・・・・・・・・・かわいい。
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ