暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 八葉の煌き
「逆」ナインチンゲール効果
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
言葉が最も似合う奴だと密かに思っている相手だった。
 彼の名前はロイドと言う。彼もまた俺の部下の一人だ、ソロが多い俺の率いる部隊…名称『特務支援遊撃隊』での実質的なリーダーでもある(リーシャとランディもそのメンバーだ)。アインクラッド内ではかなり珍しい武器であるトンファーの使い手で、『弾きの達人』の渾名を付けられるその実力は攻略組の中でも間違いなくトップクラスだろう。そしてその実力もさる事ながら彼の人柄も俺が評価している大きなポイントだ、俺だけじゃなく部隊の中での人望も厚い。
「なんでまた……そんなにキリトの二刀流って凄かったのか?」
「確かに二刀流は強力ですけど、でも貴方の八葉一刀流とそう大差はないと思いますよ」
 その言い方に若干引っかかるものを感じた俺はロイドに尋ねた。
「お前ひょっとして二刀流見たのか?」
 対して彼は腕を組んで答えた。
「ソードスキルを一種類だけですけどね、リーシャからは?」
「うんにゃ、聞いてない。てことはお前らが援軍だったのか」
「まあ俺達は後始末しかできませんでしたけどね……それでも止めをさす瞬簡には立ち会えました。アスナさんからも話を聞いたんですがその時の技は十六連撃だった様です」
「十六連撃って俺の『風神烈波』とおんなじじゃねえか」
 どうやら『二刀流』は俺の『八葉一刀流』と同じ超攻撃型のユニークスキルのようだ。しかし十六連撃とは……やはりエクストラスキルの中でも群を抜いた存在なのは間違いないようだ。そもそも汎用スキルでは十六連撃なんてのは愚か、十連撃ですら中々お目にかかれる物ではない。例えるならアスナの使う『細剣(レイピア)スキル』に『スタースプラッシュ』と言う上級スキルがある。レイピアは勿論その格好からも解るとおりスピード重視の武器だ。手数も比例して多い、だがそんな武器の奥義とも言える技でも十六の半分、八連撃でしかないのだ。
 そして俺の『八葉一刀流』は今までは唯一十四を超える連続攻撃を持つスキルだったのだが……それは改められたようだ。その意味で確かに『二刀流』は革新的なスキルではある。だが……
「てことはやっぱこの記事は煽りな訳だな」
「あ、それ見てましたか。まあ幾らなんでも五十連撃なんてのはゲームバランスが完膚なきまでに崩壊するし……」
「そこだよ、ロイド。この記事が本当なら別に良かったんだが、幾らユニークスキルでもそこまでバランスブレイカーな訳じゃないのに何で態々団長は今回に限って決闘をしようって思ったんだろうな?」
 俺の『八葉一刀流』の時はそんな事は無かったのに。無論俺は血盟騎士団の指示は基本的に守っているからその機会が無かったからだとそう解釈するのは簡単だがそもそもあの団長が何か自分から言い出す事自体が異例な事なのだ。
 副団長と言う立場からも分かるとおり俺とアスナは血盟騎
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ