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冥王来訪
第一部 1977年
潜入工作 その2
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隙に、後ろから、刀のような武器で切り付けられたのだ
大型で動きの緩慢なゼオライマーとは違い、戦術機は、《飛び跳ねる》傾向があることを忘れていたのだ
ウサギの様に飛び跳ねる、一機の戦術機
その機体は、背中にもう一本、刀の様な物と、機関砲を背負っている
次元連結砲の単射を、避けて、後退していく様を見たとき、この機体を操縦している人物は相当の手練れであろう事が判る
そしている内に、周囲を残存する戦術機に囲まれた
レーダーによると、その機影は14機
機関砲を単射で、詰め寄ってくる

「そろそろ、茶番は終わりにするか」
マサキは、口を開いた
彼は、潜入作戦開始以降、切られていた無線を入れる
無線通告してきた周波数に合わせ、、敵側に英語で話しかけた
敵への混乱させるためと、戦意を喪失させるために、あえて無線通信したのだ
「貴様らの無駄な抵抗は、よせ。この俺には、どうあがいても勝てぬのだから」
向こう側からの返事は、ない
銃弾での応酬が続く
「消し飛ぶが、良い」
彼は、笑いながらスイッチを押し、メイオウ攻撃を仕掛ける
対象物の消滅するのを確認せずに、ワープした

ソ連・ノボシビルスク郊外に居た戦術機部隊は秘中の秘であるオルタネイティブ3の防護のために置かれた部隊であった
GRU(赤軍総参謀部情報課)の選抜された部隊であり、最高の機密を保持するためにKGB(秘密警察)やMVD(内務省)にすら内密で用意された虎の子の部隊
それが、ものの30分で消滅した
ノボシビルスク市内は大混乱に陥り、研究施設を警護するKGBの部隊は、大童で、施設の爆破と関係者の脱出を始めた
研究施設を破壊しても、研究資料さえ残ればよい
KGBの現場責任者は、混乱していた
「実験体の大部分を《焼却処分》」し、「出入りする工作員」を一か所に集め、「機銃掃射」の命令が出すほどであった
「何としても、西側に研究成果を渡してはならない」「渡すくらいなら、燃やして灰ににしてしまえば、良い」
混乱する現場での出来事をよそに、市内の大部分が消失したとの連絡が入った
大急ぎで、関係者を脱出させようとした矢先、周囲は強烈な閃光に包まれた
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