スーパーロボット大戦OGs
0037話
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かないのだ。
なので1時間交代で護衛と探索を交互に行っている。
「隊長、アルとボビーも帰還しました」
フルストから残り2人の帰還の通信が入る。
「どうだった?」
「駄目ですね。アルが一瞬見つけたかと思ったらしいですが、普通のタンカーだったらしいですし」
「了解。じゃあ次は俺達だな。マルティン、出るぞ!」
マルティンに通信を送り、グロウセイヴァーをレイディバードから発進させる。
後に続くように、マルティンの量産型アシュセイヴァーも飛び出してきた。
マルティンの機体と並んで飛びながら、通信を送る。
「3人から捜索済み地域のデータは受け取ってるな?」
「大丈夫です」
「じゃあ俺はフルストの後を継ぐ。お前はアルの後を頼む」
「了解」
マルティンからの返事を聞き、俺はグロウセイヴァーをフルストが捜索していた場所へと飛ばす。
「無駄足だったか」
結局キラーホエールの影すらも捉える事なく俺達はエクアドル基地へと戻ってきていた。
格納庫に機体を搬出し整備と補給を整備員に頼んだ後、俺はヴィンデルの執務室へと向かっていた。
報告書の提出と、出撃前に感じた事の確認の為だ。
「ヴィンデル、いいか?」
「アクセルか。構わん」
ドアをノックし、部屋に入るといつもの如く書類仕事をしている……いつもの? いや、その顔は微妙に苦々しげな表情を浮かべている。
「どうした? いつも鉄面皮のヴィンデルらしくもない」
「いや、多分お前がここに来た事の同じ理由だ」
「俺が?」
「今回の作戦についてだろう? キラーホエールの姿は影も形もなかった。違うか?」
「いや、確かにその通りだったが」
ヴィンデルは怒りを吐き出すように溜息をついてから、口を開いた。
「任務に行く前にも言ったが、今回の作戦は信憑性が非常に薄いものだった。その理由が判明したんだが」
「アルバート・グレイ、か」
その名前に眉をピクリとさせて聞き返してくる。
「気づいていたのか?」
「いや、作戦開始前にふと脳裏に浮かんだ。そこから連想ゲームのようにしていった結果その名前が出てきた。念動力のせいかもしれんがな」
「念動力か、羨ましい事だ。そんな真似が出来るのなら私も是非欲しい所だが」
珍しいヴィンデルの愚痴に思わず苦笑を浮かべる。
「まぁ、俺達みたいな特殊部隊だ。政治家なんかの腐った面を見るのはしょうがないだろうさ」
「ふぅ。実際に無駄足を踏まされたアクセルにそう言われては、私としても収めるしかないか」
手のひらで顔を隠すようにしてその表情を隠すヴィンデル。
これは相当きてるな。基本的に実直な軍人であるだけにここ最近の政府や軍上層部の腐敗に思う所がある
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