スーパーロボット大戦OGs
0037話
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ろう。
「特殊部隊は特殊部隊で色々と大変らしいな」
俺の様子を見ていたバリソンから声をかけられる。
その表情から、大体の事情を読み取ったといった所か。
「しょうがないさ。軍人なんだし上からの命令にはそうそう逆らえない」
余程の証拠があればまだしも、何の証拠もないこの状況で上層部に逆らったりしたらシャドウミラーの反乱が3年近くも前倒しになってしまう。
「ん? 証拠?」
自分が内心で思ったその単語に何かを感じる。
あるいは、念動力が何らかのインスピレーションを与えてくれたのかもしれない。
証拠を闇に葬られて間一髪の所を脱したアルバート・グレイだが、はたしてそれで一安心という事で終わるだろうか? 少なくても、俺の原作知識ではそんな殊勝な奴ではない。自分を追い詰めようとした相手に対して執拗に報復を行うだろう。
だが、それにしたって証拠を盗んでから半年近く経ったこの時期に何故?
あるいは、自分を追い詰めた相手が俺達シャドウミラーだと判明するのに時間が掛かった? 後ろ盾であるカール・シュトレーゼマンを頼らないで、自分だけで調査した場合は半年という時間は辻褄が合うような気がする。
「隊長? 急がないと時間に遅れますぜ?」
「っと、悪い。今行くよ。じゃあな、バリソン。戻ってきたらまた話そう」
「ああ。そっちも任務頑張ってくれ」
バリソンに軽く手を振り、レイディバードへと向かう。
今回の任務がガセだった場合は、今思いついた事をヴィンデルに話しておこうと決心しながら。
今回の出撃は俺の小隊のみなので機体数は5機丁度。つまりレイディバード1機での出撃だ。
本来なら2機のレイディバードを使用して捜索範囲を広げたい所だが、何せレイディバードは基本的に輸送機で碌な武装が付いてない。もし本当にキラーホエールが存在した場合は海の藻屑になってしまう可能性が高い。
そういう訳で、結局はレイディバードを前線基地としながらADやPTで潜水艦の探索をする事になる。
ちなみに、マルティンの量産型アシュセイヴァーも技術班がテスラ・ドライブを装備してくれたので、俺の小隊は全機空中移動が可能になっている。
「隊長、こちらフルスト。キラーホエールらしきものは確認できませんでした」
レイディバードに戻ってきたフルストからの報告の通信が届くが、発見出来なかったか。
索敵仕様のフルストの機体でも見つけられないとなると、アルとボビーは余程の幸運が無い限りは期待出来ないだろう。
キラーホエールの探索は基本的に俺とマルティン。アルとボビーとフルストの2組に分かれて行っている。
武装が碌に付いていないという理由でレイディバード1機で来たので、まさか護衛も無しに全機が索敵に出る訳にもい
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