第39話
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
行に付き合ってよ」
「お前の修行にか?良いだろう、俺も基本から鍛え直すとするか」
師弟の会話に悟空が微笑み、悟飯を起こそうとする。
「ほれ、悟飯。早く起きろ、悟林も帰ってきたぞ」
「う…うう…」
他の3人より意識が深く落ちているのか、悟空が揺すっても起きない。
「あー、駄目だよお父さん。悟飯はこう起こさなきゃ」
「「あ!?」」
近くの川に放り投げると悟飯は水の中に沈み、悟空と悟天が慌てて駆け寄り、気泡が浮かんだかと思うと悟飯が飛び出してきた。
「殺す気か姉さん!!」
「ほーら、起きた。ピッコロさん直伝の悟飯の手っ取り早い起こし方だよ」
「ねえ、パパ…ピッコロさん…悟林さんと悟飯さんって…もしかして仲悪いの…?」
「…さあな」
「悪くはない…はずだ」
ずぶ濡れの悟飯を指差して笑う悟林に、トランクスは姉弟仲が悪いのかと2人に尋ねるものの、微妙な返答が返ってきた。
「ところで…」
デンデの治療を受けて回復を終えると、次は吐き出された最初のブウの元に歩み寄る。
「さーて、こいつどうする?」
「決まっている、さっさと始末してしまえ!」
悟林が問いかけるが、ベジータからはブウの始末の声が出た。
「そ、そうだよ!起きたらこいつ絶対襲ってくるよ!」
ベジータが死ぬ原因となったブウに対してトランクスも警戒しながら同意する。
「うーん」
「ま、待ってくれ!」
悩む悟林に今まで蚊帳の外だったサタンがブウに駆け寄って庇うように立ち塞がった。
「サタンさん?」
「ブ、ブウを殺さないでやってくれ!こいつはそんなに悪い奴じゃないんだ!わっ、悪い奴に命令されて、あっ、あんなことを…!」
「え?確かにバビディは死んだけど…どうなのピッコロさん?」
地球の状況は自分よりもピッコロの方が理解しているだろう。
尋ねてみるとピッコロは少しの間を置いて口を開いた。
「…ブウが分離したのは馬鹿な地球人の行動によるものだ。それさえなければブウはミスター・サタンによって改心する手前だった」
「うーん、どうしようピッコロさん?」
「この中で一番強いのはお前だ。お前が決めろ」
「………よし!じゃあ今回だけ見逃すよ!ただし、悪いことしたらその時は必ず倒すから!!」
「な、何だと!?貴様正気か!!」
「まあまあ、良いじゃねえかベジータ…もしそん時が来たらオラ達がまた闘やいいさ。オラ達もブウが暴れても一対一でやっても負けねえように修行しようぜ。それにどうしようもなく悪い奴じゃねえんだろこいつ?ピッコロやおめえみたいになるかもしれねえじゃねえか…だろ?」
悟林の判断に反対しようとしたベジータを宥める悟空。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ