第38話
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フュージョンの時間制限は30分。
悟飯との闘いで経過した時間を考えるともう10分もないはずだ。
場所は界王神界に戻り、老界王神からの説教を受けていた界王神は水晶の中を覗いて興奮していた。
「す、凄いっ!悟飯さんでさえ敵わなかった吸収してパワーアップしたはずの魔人ブウが手も足も出ないなんて!!」
「当然じゃ、元々飛び抜けた潜在能力を持ち、その上で地道な修行を続けて来たんじゃ。おまけに儂の能力でパワーアップしたんじゃから多少の吸収じゃどうにもならんくらいに最強に決まっとるわい」
次の瞬間、ブウの手が悟林の足を掴んで引きずり込もうとするが、それよりも早く足を上げてブウを引きずり出し、触角を掴んでブウの横っ面を殴り飛ばす。
それを数回繰り返すと上空に蹴り上げて気弾を当てた。
煙が晴れるとボロボロのブウの姿があった。
「ぐぐぐ…き、効かんなあっ!」
「その割には顔に余裕がないけど?もっと真剣にやってくれない?私を殺したいならもっと強い攻撃をしなくちゃ…おっと、お前はそれで精一杯“お強い”攻撃をしてるんだったねぇ…これは失敬しちゃったよ」
「ぬううう…!はあっ!!」
気合を入れて再生を完了させると青筋を浮かべて悟林を睨むが、悟林はそんなブウを褒めながら拍手する。
「おおー、無事に治せたねー。偉い偉い」
「ち、畜生…こんな…」
「ゴテンクス君を吸収して最強になったと思ったのにあっさり覆されちゃったから悔しいだろうねえ」
挑発しながら距離を詰めて腹に拳をめり込ませると、ブウが蹲る。
そして無防備な顔面に数回拳を叩き込み、仰け反った直後に蹴り飛ばして気弾を連射し、ダメージを与えていく。
しかしブウもやられっぱなしではないのか、攻撃を掻い潜りながら迫ってくる。
「死ねーーーっ!!」
「死ぬのはお前…」
「うっ!?」
途中でブウが急停止し、苦しみ出す。
「え?」
「う…うおおお…し…しまっ…あうっ!!」
ブウの気と服装が変化し、気が大きく下がってピッコロの要素が強く出た格好となる。
「あ、時間切れね。ピッコロさんが強く出てる!パワーが大きく落ちたよ、それなら悟飯でも倒せるけど…念には念を…」
かめはめ波の体勢に入り、手のひらに気を充実させていくが、ブウは笑みを浮かべた。
「…もしもの時のために保険をかけておいて良かったよ…」
「は?保険?」
「うあっ!!」
離れた場所で悟飯の声が聞こえた。
振り向くと、そこにはブウの一部に覆われた悟飯の姿。
「貴様に岩に叩き付けられた時に少しな…はあっ!!」
悟飯はそのまま吸収され、悟飯の特徴が強く出たブウの姿がマントから紫の道着のみの姿となる。
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