第38話
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、世も末じゃの〜」
「も…申し訳ありません…」
老界王神の言葉に気まずそうに返す界王神。
「本当なら1人ずつなんじゃが…あそこまで馬鹿にされては黙っとれんからな〜。今回は超フルパワーでやってやるわい。では行くぞ!魔人ブウを倒してこい!」
手を上下に振り振り、腰を振り、悟林と悟飯の周りをハイペースで踊り出したのをしばらく見ていたが、ずっとその行動を続けている。
「あ…あの…それは…」
「静かに!大切な儀式なのだっ!!」
「どれだけかかるの?」
「2人いっぺんにするから本来は倍の儀式に10時間、パワーアップに40時間だっ!!しかし今回は超フルパワーでやっとるから半分の時間じゃ!」
つまり儀式に5時間、パワーアップに20時間というわけだ。
「オ…オラ、ちょっと修行してくる。頑張れよおめえ達」
「そ…そんな…姉さん、どうしよう…姉さん?」
「すう…すう…」
隣の悟林を見遣ると、立ったまま寝ている悟林であった。
「ね、姉さん…!」
始まって早々に寝てしまった図太い姉の姿に悟飯は起こそうにも大きな声を出すわけにはいかないため、1人で老界王神の儀式を見ることになるのであった。
そして長ーい儀式がようやく終わり、パワーアップの時間となるわけだが、既に悟林は座りながら中華まんを齧っていた。
「ね、姉さん…行儀が悪いよ…真面目にやった方がいいんじゃ…」
「それ、漫画読みながらやってる界王神様に言ってくれる?」
「で、でもブウが変化したようだし…」
魔人ブウの気が大きく変化したのだ。
今までの無邪気な気から邪悪な気に。
少しくらい危機感を持った方が良いのではないか?
「悟天達にはフュージョンを教えたし、やばくなったらピッコロさんが動くよ。ピッコロさんは少なくても平和ボケしたお前より遥かに頼りになるからね」
「うぐ…」
隣で呻く悟飯に構わず食べ続け、食べ終えるのと同時に瞑想をする。
現世でやるべきことはやってきた。
もしこのパワーアップが駄目だった場合は現世の希望である2人が何とかしてくれることを祈るしかない。
しかし、潜在能力と言っても相当修行した後なのでどれだけの力が眠っているのか。
父親の悟空や仲間からは悟飯と同じく潜在能力が高いと言われてきたが、悟飯みたいな火事場の馬鹿力を発揮したことなどない。
「(少しだけ気を解放してみるかな)」
気を解放すると予想以上のパワーが吹き出して隣の悟飯を吹き飛ばしてしまった。
「え?嘘ぉ…」
唖然としながら大きく吹き飛んだ弟の姿に思わず呟き、老界王神はニヤリと笑った。
「どうじゃ?儂の能力は?」
「す、凄い…少し気を解放しただけなのに…
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