第37話
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かし、変身出来たのはほんの僅かな時間で30分の残り時間を使いきってしまった。
それにより現世からあの世に戻ることになるのであった。
「それじゃあ私は帰るよ。後は頼んだよ悟天…トランクス君。ドラゴンボールでナメック星に飛ばしてもらってナメック星のドラゴンボールを使わせてもらいなよ。ナメック星のドラゴンボールならベジータさんも生き返れるから」
「ほ、本当に!?パパが!?」
「勿論、だから頑張ってブウを倒して…お父さんと悟飯が戻ってくるまで…悟天のこと頼んでいいかな?」
「うん!分かった!」
「ほら!お母さんも元気出して!2人のことだから生きて帰って来るし…お母さんにはまだ悟天がいるじゃない!」
「で、でもよ…もし魔人ブウに殺されちまったら…」
夫の悟空は生死不明で長男の悟飯も行方不明、長女の悟林はこれからあの世に帰ってしまう。
残るは次男の悟天のみなのだから寂しくて仕方ないだろう。
「大丈夫、2人なら必ず魔人ブウを倒せる。フュージョンさえすれば私を超える戦士になれる。一応閻魔大王様にお父さんと悟飯について聞いてみる。もし死んでたら界王様を通じて連絡を寄越すから」
「あの…お姉さん。」
「何?」
ビーデルに話しかけられた悟林は彼女の申し訳なさそうな表情に首を傾げた。
「7年前のセルのことを悟飯君から聞きました。お姉さんと悟飯君がセルを倒してくれたんですよね?それなのに私のパパが…」
「ああ、サタンさんがセルを倒したってこと?別に良いよそんなこと。テレビとかそんなの迷惑なだけだし、寧ろサタンさんがスケープゴートになってくれて助かってるよ。有名になりたくて闘ってるわけじゃないし、私は強い相手と闘いたかっただけだから。だからビーデルさんはそんなこと気にしなくていいの、これからもサタンさんには私達の都合の良いスケープゴートでいてくれないとねぇ…それよりもし悟飯が帰ってきたら悟飯をよろしく。帰ってきて再認識したけど、あの子…まだまだ甘ったれなとこあるからさ。よろしくね彼女さん」
「か、彼女…!?わ、私達はそんな仲じゃ…!」
「照れない照れない」
ニヤリと笑いながらからかってくる悟林にビーデルは何も言い返せなかった。
「…姉ちゃん」
不安そうに見上げてくる悟天。
頼りになる存在が一気にいなくなり、不安で一杯なのだろう。
まずはブウを倒すことが先決であり、それさえ乗り越えれば地球とナメック星のドラゴンボールで完璧に元に戻せる。
分かってはいても、せっかく会えた姉と遊べもしないうちに別れてしまうことになるのは嫌だ。
「悟天、お父さん達が帰るまでお母さんを頼むよ」
「うん…」
「長生きして、下界を満喫してからあの世に来るんだよ。
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