魔人ブウ編
第33話
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セルとの闘いから7年が経過し、悟飯は16歳となっていた。
背も相応に伸びて父親に近い体格となっており、現在は高校に通っていた。
住んでいる田舎には近くに学校その物がなく、これまで自宅での自主的な勉強と通信教育で過ごしていたのだが、母であるチチがそれだけではと、サタンシティにあるオレンジスターハイスクールに通わせてもらうことになった。
そして父である悟空はと言うと、畑仕事を終えて残りの時間を修行に回していた。
「うーん、やっぱり修行相手がいねえのはな」
7年前までは娘である悟林が率先して修行相手になってくれていたので色々と助かっていたのだが、悟飯は勉強で体が鈍っているので、本気の修行が出来ない。
いくら世間に疎い悟空でも高校に入学したばかりで大怪我で休みなんてあってはならないことくらいは分かる。
仙豆もあまりないようだから乱用は出来ないのでどうしたものかと悩んでいると悟天が現れた。
「お父さーん」
「おー、悟天」
「修行してるの?」
「ああ、でもオラだけじゃ限界があってな」
それを聞いた悟天が手を挙げた。
「じゃあ僕が手伝うよ!」
「え?でもおめえ、組み手とか出来んのか?」
「うん!お母さんがお父さんが畑に行ってる時に色々教えてくれたんだ!」
「チチが!?」
それを聞いた悟空が目を見開く。
昔は悟林と悟飯を鍛えることに難色を示していたチチが自ら武術を教えるとは何があったのか。
「お母さんね、組み手とか教えてくれた時、怒りながらそんなんじゃあの世の姉ちゃんに顔向け出来ないって言ってたんだ」
「ふーん…」
悟林が死んでからチチは悟飯と悟天に対して強く言うことは少なくなった。
いや、娘が強い存在に強い関心を示すからこそ悟天を強くしなければならないと思ったのかもしれない。
まあ、悟天が闘えるのは悟空にとっても喜ばしいことなので修行を手伝ってもらうことにしよう。
「んー、じゃあこの石を父さんに投げてくれるか?距離はこんくれえで」
「え?こんなに近くて良いの?」
悟空が足で線を引いて悟天から少々距離を取る。
しかし、あまりにも近すぎるので悟天は驚く。
「オラはおめえがどんくらいのパワーがあるのか分かんねえからな。取り敢えずこんくれえかな?」
もっと近くても良いのだが、取り敢えず様子見も兼ねてだ。
「良いの?怪我しない?」
「大丈夫だ。思いっきり来い!」
「分かった!ほいっ!」
悟天の全力投球。
投げられた石は猛スピードで悟空に迫る。
「おっと!?」
思っていた以上のスピードに驚くものの、悟空は難なくかわしてみせた。
「凄ーい!流石お父さんだ!」
「
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