第1章 セントアヌビ
混沌とした自己紹介
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この国には、予言があった。
真の勇者現われたる時、他の世界の勇者きたる。
その暁、伝説は新たな伝説となる。
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〜セントアヌビ城 謁見の間〜
黒い渦から出てきたものたちは皆、まちまちであった。
大きなもの、小さなもの、男、女、重装備、軽装備…。
しかし、皆に共通して言えることがあった。
それは、「数々の修羅場をくぐり抜けてきた、歴戦の戦士である」ということであった。
ここにいるものは皆(異世界勇者達含めて)、突然のことに驚いて開いた口がふさがらない様子であった。が、異世界勇者の3人が、最初に(同時に)口を開いた。
「僕たち、「僕達、「僕ら、何があったんだ?」」」
この一声というより3つの重なった声で、この間にいた者たちが、我に戻った。
「とりあえず、お主等は何者じゃ!?」
王様のごもっともな発言によって自己紹介が始まった。
そしてこの自己紹介は王様のごもっともな発言によって終わった。
「一気に言っても何も分からんわい!!!!まず、ワシはこの国の王のゴルデル5世じゃ。そしてここにいる少年は、この国の勇者じゃ。まずはお主から順番に聞いていこう」
「僕は、アレフといいます。一応ここに来る前は、勇者でローレシアの王でした。そして僕の隣にいるのは、僕の妻のローラです。ラダトームという国の王女でした」
「成る程、アレフとローラ、か。よし、次はそこのお主じゃ」
「僕は、…(ry)」
流石王様、国政でこんな事態に慣れているらしく、進行が得意なようだ。そして全員が自己紹介を終えた。
「まず、これで誰が誰だかよく分かった。そして理由も恐らく分かっておる。それはこの国にある予言じゃ。その予言によると、ルビス様のお力によって勇者が異世界から来るという様な物じゃ」
「つまり、この事態はルビス様が作り出した物なのか」
「そういうことになるのぅ。では、そなたらにお願いがある。この世界には、近年魔物が凶暴化してき、魔王も現れた。だからこのガルンと共に魔王を倒してくれぬか?」
「僕とローラは手伝います」
「僕達もやります」
「ボクたちも手伝います」
「うむ、では、これがこの世界の地図じゃ」
この世界には、5つの大陸と幾つもの島々で構成されていた。
異世界から来た者たちは、中央の大陸の形を見て驚いた。
その形が似ていたからだ、ロトの文様に。
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