第十一幕その二
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「ここはだよ」
「港町まで行く道のりも」
「楽しまないと駄目だね」
「その通りだよ」
まさにとです、カエルマンは答えました。
「旅は目的地に着くまでもだよ」
「旅でだね」
「だからね」
それでというのです。
「これまでもそうだったし」
「これからもだね」
「そう、旅を楽しんでいこう」
「わかったよ、ではそうしていこう」
前ノーム王は笑顔で応えました、そうしてです。
皆でイッソスの国も進んでいきました、海はまだ見えないですが街や村を進んでの旅に入りました。
そこである街に入ってナターシャは言いました。
「ここはロシアの感じがしますね」
「そうなんだね」
「はい、ロシアはこうした感じなんです」
前ノーム王に応えます。
「サンクトペテルブルグは」
「ううむ、運河が多くて」
前ノーム王はその街並みを見つつ言いました。
「白い橋も多くて」
「宮殿みたいな建物が連なっていますね」
「奇麗な街並みだね」
「これがサンクトペテルブルグなんです」
この街だというのです。
「私が大好きな街です」
「奇麗だからだね」
「建物も運河も」
前ノーム王ににこりとして答えます。
「そうなので」
「だからだね、そういえば」
前ノーム王はこんなことも言いました。
「この間行った日本風の街も水が多かったよ」
「そうなんですか」
「知ってるかな、黒と黄色の野球チームがあって」
そしてというのです。
「大きな河豚や蟹の看板があって紅白の服を着たおじさんのものもあって」
「ああ、あそこですか」
ナターシャはここまで聞いてその街のことがわかりました。
「私達もあそこに行ったことがあります」
「また行きたいね」
カルロスはその街についてこう言いました。
「面白い街だからね」
「大阪なのよね」
日本人の恵梨香はその街が何処かすぐにわかったのです。
「あそこは」
「人情豊かでざっくばらんでね」
ジョージもにこにことして言います。
「それでお笑いもあって」
「しかも食べものも美味しいからね」
神宝はこちらのお話もしました。
「本当に」
「あそこで串カツやたこ焼きを食べたけれど」
前ノーム王は言いました。
「どれも美味しかったね」
「あとお好み焼きもいいですよ」
ナターシャはこちらもと勧めました。
「きつねうどんも」
「そうなんだね」
「はい、甘いものはアイスキャンデーか善哉です」
「あの二つ出る善哉だね」
「ご存知ですか」
「ご飯の中に鰻があるうな丼とルーと最初から混ぜられているカレーを食べて」
そうしてというのです。
「その後でだよ」
「善哉もですか」
「食べたよ、美味しかったね」
その善哉がというのです。
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